勝手に動く、世界終末時計!!!

立花 優

1話完結

「アメリカン合衆国のシカゴ大学で、世界終末時計(単に週末時計とも言われる場合もある)のオブジェが管理されている」と言われている。




 この時計は、世界初の原爆実験後、核の脅威におびえた科学者達が、その時々の世界情勢を参考に、あくまで、世界の科学者達の意見を参考に、「人間」が、その週末までの時刻を表示して、世界中の人々に、核の脅威、気候変動問題等も含めて、全人類に向けてに発せらる、いわば、最も強烈なメッセージなのだ。




 ここで、注目して欲しいのは、その針を動かすのは、実は「人間」なのであると言う事だ。




 生成AIでも人工知能でも何でも無い。




 あくまで「人間」なのだ。




 しかし、その世界終末時計のオブジェがおいてあるシカゴ大学で、実は、トンデモ無い事が起きたのである。




 いつも、その時計を見張っている警備員が、腰を抜かして、その場から、動けなくなってしまったのだ。




 一体、何があったのか?




 それは、ウラナイナ共和国が、大オソロシヤ帝国に、最大限の反転攻勢をかけた直後の事であった。




 ウラナイナ共和国は、一番、自国に協力に援助してくれる某国から、史上最強の噂の高いステルス戦闘機、数十機を極秘裏に譲り受けて、一気に大オソロシヤ帝国の首都、モスクバを、空爆した時の事である。

 ステルス戦闘機故、レーダーは、全く、役に経たなかったのだ。だから、一機も撃墜出来なかった。




 これにより、首都モスクバは一瞬で壊滅した。




 これに激怒した、大オソロシヤ帝国のオーチン大統領は、シベリア奥地の基地に身を隠しながらも、周囲の大反対を押し切って、あのボタンを押したのである。




 そう超音速飛行多弾頭核兵器搭載可能の核ミサイル「サルマタ」のボタンをだ。




 この事は、世界の誰も知らない事だ。わずかたった1秒での事だった。




 だが、ここで、先ほどの警備員は、驚愕の事実を目の当たりにしたのだ。




「う、う、う、動いている、世界終末時計の針が、勝手に動いている!

 一体、これはどう言う事だ。後ろに誰か人でもいるのか?」




 そう、この時、本来は自分で動く事の無い、動力装置を持たない世界終末時計は、何故か、コツコツと時間を刻み始めたのであった!!!




 これは、一体、どう言う事なのか?




 オカルトで言う、「ポルスターガイスト現象」なのか?




 それとも、映画『ホーンテッドマンション』のように、本物の幽霊がいるのか?




 しかし、その約10数分後、その警備員は無論、世界終末時計も、何もかも、全てが一瞬で、完全に無に消えたのだ。




 この世の終わりだったのである。アーメン!!!


 

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