キャラクターAnswer ❄埜上 咲雪 ❄


宇田川 キャリー様の

素敵な質問企画に、再びお邪魔致します✧︎

「質問集 vol.2 -キャラクターについて-」です✧*。

 

----- ご著書内のキャラクターについて質問します。-----


【Q1】紹介したいキャラクターを1人(人間以外でも)と、登場する作品名をあげてください。


埜上 咲雪のがみ さゆき


『千里の夢 ~過去夢の力で妖の血を引く幼なじみを破滅から救う恋物語~』 ↓↓↓

https://kakuyomu.jp/works/16816927861803426006

主人公『桂花宮 千里けいかみや せんり』の幼なじみ

尾白 智太郎おじろ ちたろう』の母です。


千里の夢 短編『死に往く、不香の花』にて

主人公となっております。↓↓↓

https://kakuyomu.jp/works/16817139558508185095


【Q2】そのキャラクターの属性/詳細を教えて下さい。


異称は『白魔はくまノ猫』。又は、『感情視ノ白魔』。異称通り、【感情視】の異能をもっております。対象者の胸の内に、切り絵のような感情いろと形が視える。


人を憎み化した妖達の始まり……『原初の妖』の一人である、 妖名『猫』、真名『炎陽えんよう』の娘。彼のえさである『埜上 芽衣のがみ めい』との間に生まれた、半妖です。

芽衣と自分の運命を狂わせた炎陽を憎む故に、彼から継いだ妖力の根源である『白い太陽』を厭悪しています。根源は心臓でもあるので、妖力=体温は冷たい方が良いと思っています。


冷静で大人しい子供だった、と彼女の姉は語っていました。

炎陽を憎んでいる頃は体温を殺し、感情の起伏を隠すような性格でしたが、炎陽を赦し始めた頃から、己の体温も感情の苛烈も受け入れていきます。


地下牢にて煙管を吹かす姿が、主人公達から見た印象です。

   

容姿 :

花緑青はなろくしょう色の瞳には、静かな願いが秘められている。白銀の猫の耳と尾を顕現する半妖の彼女は、この世ならざる儚さで出来た硝子細工のよう。腰まで伸びる白銀の長髪を払えば、くうをさらりと流れる。


――――+―*―*―*―*―*―*―*―+――――

https://cdn-static.kakuyomu.jp/image/z9Q2kjTt

―*―*―*―(VRoid 製 挿絵)―*―*―*―

https://cdn-static.kakuyomu.jp/image/MXMFGPwM

―**『凍りつくプールサイドと咲雪』**―


【Q3】そのキャラクターは作品内ではどんなことをしますか?どんな役割ですか?


 千里の夢本編で早々に亡くなりますが(享年 二十九歳)、その儚さ故に千里と智太郎の心に深く根付く『母』です。咲雪の死が、主人公らの人格形成に関わっています。『隠世』と『人の世』にて生きた咲雪の過去が、『人』と『妖』の間で惑う主人公達の道標になる……かもしれません。


【Q4】そのキャラクターにとって重要な他のキャラクターがいましたら紹介してください。


 主人公、千里ちゃんらはモチロンですが……


桂花宮 秋陽けいかみや あきひ

→ 親友で、妖である咲雪の救い手でもあります。千里の母親。ごく普通の『人』である彼女の陽光は、咲雪の拠り所です。

 

尾白 渉おじろ わたる

→ 身売りという生い立ちにより、繋がる恋人。智太郎の父親。柔く静謐な雰囲気の中に、咲雪を変える程の激情を秘めています。


 

【Q5】そのキャラクターの好きなセリフまたはクダリ(一節)を1つ紹介してください。

 

 秋陽は『嘘』だと分かっていても、私に問う。信じるのが、『本当の友達』だから。私も『本当の友達』の秋陽に、真実を織り交ぜなくては。


「それは、どの感情? 悲しみ、喜び、怒り……? 私は、プルチックの感情の輪や配色イメージで感情を『想像』してるだけ。秋陽にも感情の色を語れるよ。私の【感情視】なんて、洞察力が優れた人間にして見れば玩具にしか過ぎない」


 

【Q6】そのキャラクターを書き始めたきっかけを教えて下さい。


 全然覚えてませんが、綺麗で切なく儚いキャラを書きたかったのだと思われます。


 

【Q7】そのキャラクターにモデルはいますか?


犬夜叉の殺生丸が女だったら……どんなんだろっか、とキャラを考え始めたので、モデルだと思われます。


  

【Q8】そのキャラクターとご自身(著者)の共通点はありますか?


 あまりありませんが……気怠い時の気持ちを、咲雪の性格にしているような……群れるのが嫌な時?

ヨーグルトのかき氷が好きなのが、同じです(笑)


 

【Q9】実際にそのキャラクターが自分の前に現れたらどうしますか?どう思いますか?


 見返り美人、美しき。脚長……しかし、じっと見つめては失礼なので、瞬きの思い出にします(笑)

半妖では無く、ただの人として生まれていたら、彼女は絵本作家かイラストレーターになっていたはずなので、仕事帰りに電車で見返るシュチュでしょう(笑)


 

【Q10】(突然ですが)そのキャラクターさんに質問します!登場する作品の紹介をしてください。


※千里の夢 短編『死に往く、不香の花』=咲雪の人生を綴った〈物語〉となっております。


 

 雪華の睫毛を伏せた咲雪は、ほんのりと色づく己の唇の端に触れて思案している。白銀の尾は時を刻むように、ゆるりと揺れていた。


「人生を紹介するなんて、難題ね。幼少期から振り返るならば……『隠世 猫屋敷』で、絵本の中のように幸せだと信じていた頃は『家族』の形の歪さに気づかなかったわ。父親である炎陽に『家族』の理想を壊される瞬間は辛かった。だけど秋陽と出会って、親友になり……妖としての私を救われて、歪でも『家族』の理想を捨てられない自分に気がついたの。絶望ばかりの人生だけれど、私は生き汚く足掻いてみせる」


 かんばせを上げた咲雪は、花緑青色の瞳で貴方を捉えた! 妖の瞳孔は細く研がれていく。


「例え、儚い命だとしても………『散華は、感傷的な散り際の余韻を未来に遺す事が出来る』のだから。これは、ツガイである渉の受け売りだけどね。私は『良い母親』には成れないかもしれないけれど、爪痕を遺すべき明星をたがえたりしないわ」


 儚い指先の間から晒された小さな嘲笑に、貴方の意識は白く明転した。



 




















 

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千里の夢も一歩から ~ 𝑨𝒏𝒔𝒘𝒆𝒓 ~ 鳥兎子 @totoko3927

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