第7話 『しあわせな誕生日』について


ご著書について質問します。


【Q1】紹介したい作品を1作、タイトルを上げてください。(URLも可)


 『しあわせな誕生日』

https://kakuyomu.jp/works/16817330649031883251



【Q2】カクヨムのジャンルに縛られず独自に言うとどんなジャンルですか?


 先輩にあこがれる女子大学生の物語



【Q3】おおまかな内容を教えて下さい。


 二十歳の誕生日は、どの研究室で卒業論文を書くかを決めるための研究室公開の日だった。

 二年生の森戸もりと杏樹あんじゅは「本命」ではない日本史研究室を訪問する。一年生のときに聴いた「概論」の授業がなんとなく心に残っていたからだ。その研究室には、印象の薄い二年生と、先生と、栗色の髪の美人の先輩がいた。

 その三人と話を楽しく話をして時間を過ごしてから杏樹は、「本命」の現代社会学の研究室に向かう。

 しかし、その途中で、杏樹は一年生のときにサークルで先輩だった高垣たかがき嘉世子かよこ先輩に出会う。一年生のとき、杏樹が「かよん先輩」と呼んで懐いていた先輩だ。その嘉世子先輩は今日が杏樹の誕生日だと覚えてくれていた。

 嘉世子先輩は、「お祝い」に連れて行くと言って、杏樹を車に乗せてくれる。その車はどんどんと遠くへと進んで行く。先輩の生まれ故郷のほうに行くというのだが……。



【Q4】主人公について教えて下さい。


 森戸もりと杏樹あんじゅ

 女子大学で大学一年生のときから宴会の幹事・盛り上げ役として才能を発揮した学生。自己イメージは「おっちょこちょい」で、客観的にも社交性と行動力と好奇心の豊かな性格です。しかし、自分の属しているサークルの目的が自分の大学生活の目的と合わないとわかると退会してしまうようなまじめさももっています。

 名まえが「あんじゅ」なので、『山椒さんしょう大夫だゆう』の悲運のお姫様安寿あんじゅ姫に関心を持っているのですが、日本史研究室でそのことを話すとさっそくそれをネタにいじられてしまいます。


 なお、杏樹は

 『日本史研究室の午後』

https://kakuyomu.jp/works/16816700426701538279

にも登場します。

 また:

 『謎のヌエマ姫』

https://kakuyomu.jp/works/16817330654061834606

は、杏樹に「印象が薄い」と思われているいずみ仁子じんこから杏樹を見た物語です。



【Q5】主人公の他に注目して欲しいキャラクターがいましたら紹介してください。


 高垣たかがき嘉世子かよこ先輩

 サークル「マスメディア研究会」で後輩の相談相手の役割を務めていた修士課程の大学院生です。杏樹が「退会したい」と相談したとき、それを受け入れてくれました。

 杏樹には「かよん先輩」と呼ばれて懐かれています。

 二十歳になったばかりの杏樹にワインを勧めてくれます。



【Q6】作品中で好きなセリフまたはクダリ(一節)を紹介してください。


 第52話 重めで渋くて暗い味(7)

https://kakuyomu.jp/works/16817330649031883251/episodes/16817330650718445453


 「せめて森戸ちゃんは……!」


 * どういう場面かは詳しく書きませんが、それまで抑えていた先輩の(いろいろな)気もちが表に出る場面です。



【Q7】[完結済作品の場合] 執筆期間はどれくらいでしたか?

   [連載中作品の場合] いつから連載していますか?


 2022年11月5日連載開始~2023年1月15日完結。

 最初の執筆は2018年12月からの一か月ほどです。



【Q8】この部分にはチカラを入れたという個所はありますか?


 第48話 重めで渋くて暗い味(3)

https://kakuyomu.jp/works/16817330649031883251/episodes/16817330650707782350

からの先輩の変容。

 社交的で物わかりがよくて……という嘉世子先輩が、そのほんとうの心のうちを表に出してきます。【Q6】のセリフもその一部です。



【Q9】苦労した点はありますか?


 ワインの味とか私にはよくわからないので……。

 とくに、ワインと日本食がどういうふうに合うか合わないかがまったくわからないので!



【Q10】どんな方に読んでほしいですか?


 すべての方に。

 さだまさしさんの「HAPPY BIRTHDAY」(「道化師のソネット」とカップリングでリリースされました)を思い浮かべ、ときどき口ずさみながら書きました。


 『荒磯の姫君』シリーズの一篇、とくに『夜風』や『夏の一日』に対する外伝的な位置づけです。こちらを先に読んでくださっても問題ありません。

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