第8話 『蒼蛇のヴァーリー』について


ご著書について質問します。


【Q1】紹介したい作品を1作、タイトルを上げてください。(URLも可)


 『蒼蛇あおへびのヴァーリー』

https://kakuyomu.jp/works/16817330653840493721



【Q2】カクヨムのジャンルに縛られず独自に言うとどんなジャンルですか?


 剣戟けんげき(チャンバラ)もののファンタジー。

 「異世界」ものではあるけど、魔法は基本的に登場しません。



【Q3】おおまかな内容を教えて下さい。


 カスティリナは、父が遺した妖剣「くれないの水晶」を頼りに、傭兵として生きている。

 そのころ、首都インクリークを「蒼蛇のヴァーリー」を頭目とする凶悪な盗賊団が荒らし回っていた。カスティリナは、その「蒼蛇」の本拠への突入作戦に参加するが、賊を取り逃してしまう。建物に残っていたのは、恐怖のあまりことばも出せなくなった様子の大柄の少女ラヴィだけだった。

 保護されたラヴィは少しずつカスティリナに心を開いていく。その一方で、大きな祭の日を前に、盗賊団は再び街の大店おおだなを狙ってうごめき始める。



【Q4】主人公について教えて下さい。


 カスティリナ・フェルディエンド。

 負けん気の強い十歳台の少女。かつて腕利きの傭兵として働いたステッセン・フェルディエンドの娘で、亡くなった父ステッセンから妖剣「紅の水晶」を受け継ぎました。そのステッセンの親友シルヴァスが局長を務める傭兵局に属して傭兵として働いています。

 「紅の水晶」は扱いやすく切れ味も鋭い剣ですが、この剣を使うとその夜は必ず悪夢を見ます。かなりつらい悪夢です。カスティリナもそれに悩まされています。



【Q5】主人公の他に注目して欲しいキャラクターがいましたら紹介してください。


 ラヴィ・ハイン。

 「蒼蛇のヴァーリー」盗賊団に幼いころに拐かされ、以来、盗賊団にこき使われていたという少女。

 カスティリナとシルヴァス局長に救出され、最初は何も話ができないような状況でしたが、カスティリナに対しては少しずつ心を開いていきます。

 しかし、盗賊団にとっては、当然、ラヴィの身柄を奪い返すか殺すかしてしまわないと自分たちが危険にさらされる、ということになるわけで、ラヴィの身の安全についてカスティリナは気を配ることになります。



【Q6】作品中で好きなセリフまたはクダリ(一節)を紹介してください。


 第42話 対決(11)

https://kakuyomu.jp/works/16817330653840493721/episodes/16817330655024799220


 「この子、こう見えて強盗なんですっ! つかまえてくださいっ!」



【Q7】[完結済作品の場合] 執筆期間はどれくらいでしたか?

   [連載中作品の場合] いつから連載していますか?


 2023年3月8日連載開始~4月19日完結

 最初は2014年5月に一か月ほどかけて書きました。「「賢いヒロイン」中編コンテスト」に応募するために手直しして掲載しました。



【Q8】この部分にはチカラを入れたという個所はありますか?


 気弱で、自分を表現するのが苦手らしい少女ラヴィの表現です。「自分を表現するのが苦手」ということは、意外な「自分」をもっているかも知れないので、そういうところをどう表現するか、です。



【Q9】苦労した点はありますか?


 殺陣たての表現。

 抽象的な描写にはしたくないけど、具体的に書くと、わかりにくくなるうえにかえって現実味がなくなるのでは、ということで苦労しました。

 この点は現在も手探りで、答えが出せていません。



【Q10】どんな方に読んでほしいですか?


 すべての方に。

 異世界ファンタジーですが、基本的に剣戟ものです。

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