その後
アナトリーは戦後カイ市へ戻り、戦没者を悼む墓標にて、亡き友人の死を追悼した。
そして彼はジェルと共に青山地区にある前線駐屯地へ戻った。
「お前の命を奪ったテロリスト共の息の根を止めてやる。仲間達と一緒にアレク市を解放するんだ。逃げた武士団の棟梁も必ず殺す。それまで少しの別れだ……!」
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ユーリは戦後シャクシャインや高虎、安之助らと同様に極秘裁判にて裁かれた。
直接殺人を犯してはいない為裁判は難航するが、彼は山辺秀二を大量殺人鬼へと変えた首謀者の1人として共犯の罪で裁かれた。
ユーリは生まれの不幸により夢を絶たれた自身の身の上話を叫ぶも、犯罪者の泣き言は聞き入れられなかった。
彼は首謀者の1人とされたシャクシャインと同様に表向きは戦没扱いとなり、軍の管轄下で監禁される事となった。
監禁となったのは山辺秀二も同様だった。彼はグリムス長官によって邸宅が与えられるも、外周制限や監視がつき事実上の監禁状態で、ユーリ同様にその不思議な『光』について尋問される日々を送る……筈だった。
ズヴェーリ 英雄叙事詩 唯響(いおん) @suikabaa0style
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