Ⅳ 中篇への応援コメント
アイネリアスとコーディットの愛のほうがぐんぐんと表に出てきた。
「家名と軍務と信念と女への愛を秤にかけ、それを運命のせいにするならば、出逢わなければ良かったということになるのだろう」
とアイネリアスは思うのだ。星がきらめく下、アイネリアスはコーディットの手をしっかりと握っている。
いいぞ、これからどうなると思ったら、
ツルが尊厳候を階段から突き落とした。
やるな、ツル。
作者からの返信
もう後半のこんなところにまで来ているのに、本当に一体どうなるんでしょうね?(笑) 字数全然足りませんでした。
ロマンスではない方向にばかり力が入っていますが、もともと、恋愛を全面に押し出すよりは、ちらっと覗くくらいの方が好きなんです。
だから恋愛小説を書くのが苦手なんです。
普段読むものも、恋愛を中心に据えるよりは、割合としては少なめの方が、恋愛小説に想えて好みだったりして。
アイネイアスとユーディットが恋愛部分を担当してくれて、ほっとしました(笑)
ヒロインが恋愛体質とはほど遠いとか、いろいろとあり得ないんですが、テセウスとルツはわたしの眼にはカップルに見えているんですよ~。
Ⅳ 前篇への応援コメント
皇帝の血を引く皇女ルッツリアは美しく着飾り、人々の前に姿を現しました。
「いいや、ㇽツを尊厳候と結婚させるわけにはいかない。ㇽツを異国に連れていくとや契約している」とテセウス。
テセウスに愛はあるのか。ルツはどうなのだ。
おもしろくなってきました。
作者からの返信
テセウスの愛は、今のところ、「契約した仕事だから」から少しだけ、庇護欲になっているのかもしれませんね。
気持ち的に振り回されてしまうのでしょうか。
六万字では分量的に愛まで届きませんでした。こういう中篇コンテストは、2万字だけ書いてさわりだけ見せて予感させておくか、最初から恋人同士とか、幼馴染とか、そちらの方が良かったんでしょうね~。
初稿、無理していちゃいちゃさせようとして大失敗したので、それは止めて、自分の好きな話を書こうと、開き直って書いていました。
編集済
◆ 終幕 ◆への応援コメント
高貴なる皇女…父の敵を自らの手で。
彼女こそが国を統べる女王になれそうな
そんな特別な運命を握っている気がしました。
朝吹さんのラブストーリーには
国の存亡と血統を重視した婚姻の設定が
いつでもどこでもガッツリ絡みついている気がします。
重圧や偏見、軽んじられるという理不尽に抗い、
自分の手で運命を切り開く。スカッとでした。
あ。テセウスの妙に飄々としたところが
楽しかったです。
テセウスとルツの恋もあるのかと思ってたら
こちらは肩透かし。笑
でも、何でもかんでもくっつけなくていい、
くっつかなくていいって、思えました。
読むの楽しかったです。
良いものを読ませていただきました。
作者からの返信
三寿木春さん
最後まで読んで下さってありがとうございます~。すごい、一気読みですね。
「世界を変える運命の恋」にも、宇宙が爆発して新しい世界が始まるようなものから、小さな規模のものまであるのでしょうが、こちらは小さな方になります。
完結させるためになるべく小さく、全てを城郭都市の中で終わらせてしまいましたが、楽しんで頂けたでしょうか~。
異世界Fも恋愛ジャンルも、七割くらいは、王女さまものですよね(笑)
やっぱり定番なんですよね。みんなそういうのが好き。
テセウスとルツは、6万字の中ではなかなか進展させてあげられませんでした。残念。
テセウスは恋愛体質ではないし、ルツも恋愛って感じでもないし、早々に別行動になってるし、おいおいと。
ルツの年齢をもう少しさげて、漫画「ゴールデン・カムイ」の主役の二人みたいな関係でも良かったかもしれないな~なんて今更。
アイネイアスとユーディットが結ばれそうなので、そちらでいいか、と自己満足して終わりました。なかなか仲の良い夫婦になりそう。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
Ⅲ 中篇(上)への応援コメント
ええっ!?皇女が…!
またしても、ラブストーリーから逸れた所で
興味津々になっています…
尊厳候が現地にいるのに
ルツは何で余裕でいられるんだろう。
逃げたかったんじゃないの?
もしや、この地に何かあるのかな…?
作者からの返信
ええっ。なのですよ。
本当にラブストーリーなのかという展開ですが、多分ここまで読む方は恋愛要素にあまり期待をしていないと想われるので、そんな感じですはい。
初稿では第三皇子が思いっきり顔を出していたのです。それだけで一万字近くなっていたので、文字数の関係でごっそり消しました。
ラブロマンス要素は、ぎりぎり、アイネイアスとユーディットに受け持ってもらっていますが、それでも少ないですよね。
もう本当になんだこれという感じですが、本人は愉しく書いていました。
Ⅰ 後篇への応援コメント
こんにちは。
ようやく、落ち着いてヨム時間を確保。
朝吹さんの運命の恋、読みに来ましたー
魔女とは違って、ギリシャ神話のような雰囲気。
コンテストテーマからすると、
今回はハピエン確定ですね。よっしゃ。
そして、ルツが皇女じゃないかと思って
ここで予想を大きく外した私はビックリ。笑
続き、楽しみです。
作者からの返信
三寿木春さん
わー、読んで下さるなんて、恐縮です~。
可愛いお話しが多いだろう中に趣味で突っ走っています。「わくわく」「きゅん」を求められているのに、これですかという仕上がりなのですが、昔から恋愛をド真ん前に出しているものよりは、こういう感じの物語の方がときめいていたのです。
漫画でも、恋愛メインの漫画よりは、ストーリーの脇にあるロマンスの方が好きだったのです。
肩透かしで終わった第一章ですが、きゅんもないまま、ここから二章に移ります~。
◆ 終幕 ◆への応援コメント
完結おめでとう御座います。
ぴったり六万文字なのが凄いです。
朝吹さんの小説は男性陣は無骨なのに内面は熱く女性たちはみな男勝りでカッコ良いですが、今作はまさにその王道という感じで楽しく読ませて頂きました。
作者からの返信
リアタイでお付き合い下ってありがとうございました~!
文字数については、ただの自己満足です。いけそうだな~と想ったので納めました。
初稿では、第三皇子の章から始まっていたんですよ(笑)
文字数オーバーだったので、ごっそり棄てました。
こういう作品は自主企画「古典的なファンタジー」なんかに登録してみても浮いちゃうんですよね~。古典的と銘打ってるのに並ぶのはそうでもなかったりして。
自分の好きな世界をぐりぐり詰め込んだので書いている間は楽しかったです。
◆ 終幕 ◆への応援コメント
朝吹さん、
さいごまで読んで、「君よ知るや」の意味がわかりました。
最初の登場人物紹介に、ルツとテセウスがトップに書いてあったので、私は単純に、このふたりのラブストーリーだと思っていました。
でも、テセウスは言います。「あいつはまだ色恋とは縁がなさそうだからな」
そういう恋なんですね。
昔の和歌集には恋の歌がたくさんありますが、一番上等な恋は「実る恋」でも「いちゃいちゃ恋」でもなく、「偲ぶ恋」。朝吹さんが書こうとしている恋。
またその人物紹介に、アイネイウスはあっても、ユーディットの名前がないですよね。ですから、彼女が出てきても、そんな中心人物のひとりになるとは思ってはいませんでした。これ、わざとですか。
読みながら、トロイアの国のような壮大な舞台が想像できて、ブラット・ビッドがでてくるような映画を観ているようでしたが、私の頭には「世界を変える運命の恋」のために書かれているということがあったので、読みながら「恋」を探していました。
この物語に続きはあるのでしょうか。
「きみよ知るなり」というような続きが。
これは、大人の恋物語ですよね。
と同時に、朝吹さんの性格が出ているように思いました。朝吹さんはエッセイでも、ぐいぐいと意見を書かれていて、ルツ的な大胆不敵な方かと思っていましたが、実はテセウス的な、心はシャイで寡黙な方なのかしらと思いました。
中編のために、ずいぶんとカットなさったようですが、もったいないですね。
全編読んでみたいです。
大事なところを書き忘れるところでしたが、朝吹さんが地の文を丁寧に書かれているところ、詳細の描写、大拍手です。私も「文学とはディテールにあり」、ということは知っています。
以前は私も細部をうまく書きたいと努力していたのですが、今年になって、ウェブ小説とは別のものだと気づきました。ラノベというものを知り、そのスタイルで書いてみると、脚本を書くようで楽です。楽は褒められることではないのですが、精神的にはよいです。私は昨年、かなり辛いことがあり、まだハートブロークンです。だから、今は楽しくてやさしくて明るいラノベが合っているかなと思います。
でも、これでいいのかな、という気持ちは常にありますので、朝吹さんが文学職人のように、こうあるべきというスタイルで書いていらっしゃるのを見て、そうかぁ、これでなくっちゃねーと顔を覆ったことが数回ありました。
またいつか、元のスタイルに戻って書いてみたいと思ってはいます。
いつも応援ありがとうございます。
思いのこもった作品をどうもありがとうございました。
作者からの返信
九月ソナタさん
web小説としては馴染みのない作品だったでしょうに、最後まで読んで下さってありがとうございました。
ラノベ育ちなのでラノベも好きなんですよ~。少女向けのラノベは学校でも回し読みされていましたし、少女小説の超王道、平凡な女の子とイケメンの金持ちが出てくる学園ものラノベなんかも楽しんでいました。
並行して他の本も読んでいましたが。
今のラノベの定義は「一人称」らしいのですが、わたしが読んでいたラノベには三人称のものもあり、名作全集に入っているような、古典小説を読んでいた人が書いているラノベだったということもあって、骨格はしっかりしていた気がするのです。
その時代のラノベって、三十年経とうが四十年経とうが、今でもずっとファンがいて、売れてるんですよね。
さらにもっと古い時代の、ラノベの古典のような、「あしながおじさん」などだって、今読んでもものすごく面白いです。
webのラノベは、男性が願望のままに書いているものが優勢で、次々と書籍化してはすぐに消えていきます。
そうではない作品を、と想うのでしょうか、今度は設定や背景だけがちょっと凝ったようなものが出てくるのですが、これもやはり、よく売れるまではいきません。
狙いどころをことごとく外しているんだろうなぁという印象です。
地の文を意識しているというよりは、わたしの場合は、「その物語が必要とする文体」を選んでいるという感じです。
本作は完全に流行に背を向ける形のオールドスタイルです。この物語にはこれで良かったと想っています。
一つ前の女性向けコンテスト「嫁入りからのセカンドライフ」では、女の子の一人称で書いてるんですよ~。
「貴方のもとに嫁ぐとき」と比べてみると、文字数が同じ分量なのに、物語に合わせて一人称・三人称を使い分けていることが分かると思います。
昨年、辛いことがあったのですね。
辛い時のやり過ごし方は人それぞれで、九月ソナタさんには、ひだまりで温まるような方法があっているのでしょう。
もともと、軽やかさと上品さが持ち味の書き手さんだと想うので、web向けに採択された文体、とても良いと想います。
ブラッド・ピット主演のトロイアといえば、映画「トロイ」ですね(笑)
まさに「イリアス」からアイネイアスの名を採用しましたので、ズバリです。
ブラピのアキレウス、だるそうに戦場にやって来たのが印象的でした。
神話を題材にした映画も、派手な特撮を多く盛り込むものよりは、少な目のほうが好きで、そういう意味では「トロイ」はまだましでした。
コスチューム・プレイというのか、映画でも衣裳を観るのが楽しいから歴史劇、好きなんです。
本当に最終話までお読み下さってありがとうございました。