第2話:村の歴史
時は戦国の世。名のある数々の武将達が天下を取ろうと、日々戦いをしていた。
ここは武蔵国にある小さな村。毎日山賊らに襲われ続け旅人も近寄らない村になってしまった。そんな村に一人の青年が訪れ、山賊を追っ払い、村に引っ越してくれたのだ。そして宴の次の日。
「た、大変だ」
「どうした」
「村長が倒れた」
「何⁉︎」
「医者に今見てもらってる」
「この村に医者なんていないぞ。その医者とは誰だ」
「昨日越してきたあの客人だよ」
「あー。あいつ医療の知識も持っているのか」
「とりあえず村長のところに行こう」
「そうだな」
「村長ー大丈夫ですかー」
二人が勢いよくドアを開け病室に入る。
「なんじゃなんじゃ」
「大丈夫なんですか」
「大丈夫じゃよ。あ、ちょうどいい。お前らも聞いていけ」
「何をですか」
「この村の歴史じゃ」
「い、いやー大丈夫です」
「僕ら畑仕事しないとなー」
「そ、それじゃあー」
「まあまあ、そんなの後でいいから聞いてけ」
「は、はい〜」
「昔武蔵国に大きな里があった。それは、『白金村、田尾村、水生村、明星村』という4つの村が集まってできた里であった」
「うちの村とおんなじ名前がありますね。てことは」
「ああ、この村も4つに村の一つじゃ。その村々は良好な関係を築いていた。しかし戦乱の世に入った頃田尾村の村長が戦死したことにより、この里が崩壊に近づいた」
「何があったんですか」
「両吉村という村が攻めてきたのだ。しかし両吉村はあまり発展してなく田尾村が勝てると思っていた。もちろん田尾村本人も勝てると思っており、手を貸さなくていいと言っていたのだ。だが、最悪な事態が起こったのだ。田尾村の村長の死亡。その情報が村に入ってきた時我々は戸惑った。しかし、田尾村は両吉村に勝った。我々は田尾村村長に追悼の意を持ちつつ、勝利の情報に安堵した。
弱小村の成り上がり まっすん @satoukouzi
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