第8話 秋祭り
祭囃子が聴こえる
五穀豊穣の礼
生きることの感謝
清めたまへ
救いたまへ
守りたまへ
男達の絶叫が聴こえる
女達の舞う姿が目に浮かぶ
村の人々に見守られながら
山車が激しく動く
新興住宅街には祭りの喧騒を逃れ
何処かへ繰り出した人々
窓は閉められたまま
山車は激しく右へ左へと揺れながらゆっくりと走り
法被を着た年寄り同士の会話は
若衆の大きな声に消されながら
今年は寒くなりそうだと言っているのであろうか
低い太鼓の音とともに
燃えるように暑かった日々
夏が消えていく
詩を書く者より
ありがとうございました
晩夏という短い季節の中で
どれだけの詩が書けるだろうかと
心配しながら書いてきました
それでも此処まで書いてこれたのは
読んでくださる人がいたからです
秋祭りの囃子が聴こえれば秋です
晩夏の歌を最後まで聴いてくださった方々に感謝です
ありがとうございました。
真昼の太陽と夜の月 織風 羊 @orikaze
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