胸に抱いてる熱い想い、五線譜の上に結び合わせた未来は光に満ちている

楽しんでいる人には、どんな人も敵わない。

主人公の叫びから始まるところが面白い。
声に驚いてカラスの群れが飛び去っていくところも愉快である。
だけど、主人公は悩みを抱えている。
何を嘆いているのだろう、と読者は気になり読み進めていける。

本作は、風景描写にこだわりを感じ、綺麗に描かれている。
そんな描写を読むのも楽しみの一つ。

教えた側は、教えた相手に教わることで、伝わった理解したと思える。
「大丈夫です。先輩が誰よりも練習してきたこと、私が一番知ってます!」
といわれたとき、先輩は嬉しかったと思う。

こうして先輩は後輩へと、受け継がれては、新たな吹奏楽がはじまる。