「プロレス」と「経済」を両輪とした「エンタメ小説」しかし中身は本物です

21話まで読んだ時点でのレビューになります

経済小説です。そうです、1話をみるとプロレス小説ぽく見えますが経済小説なんですよ、これ。

というか、経済小説って書くのが難しくて、そればかり書くとエンタメ性が薄れるので、エンタメ性を付与しようとすると経済ともう一つの柱を作って書くのがセオリーになるんですが、これもそんな作品になります。

で、ありがちなのが、もう一つの柱は恋愛になるんですが、これはプロレスです。というか、作者のプロレス愛が溢れている小説でして、プロレスビジネスの一端が垣間みえちゃいます。しかし、そこに書いてある経営方針、原価低減等の内容は、そこらへんのちゃらいビジネス本がひれ伏すくらいでして、要点がしっかりおさえられていますので、この小説を初めて読んだビジネスマンはびっくりするんじゃないかな? と思うレベルではあります。

ただ、筆者の専門はM&Aです。ここから、その分野が広がっていくんですが、というか、これ、普通にビジネス本としても成立するんじゃないの? と個人的には思っています。

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