主人公が遭遇した怪異の五感に訴えかける質感が不快、恐怖、そして鳥肌

主人公は家電量販店に努める『俺』。
繁忙期のため下請け業者だけに任せられず、『俺』は自ら冷蔵庫の廃棄依頼に赴く。
そこで依頼主の男性の前で廃棄する冷蔵庫の中身が無いことを確認し、冷蔵庫を回収。
それで終わる仕事のはずだったのに……。

本作の見所は、主人公が怪異と遭遇したシーンの表現力です。
臭気や不快な感触、醜悪な見た目など五感に訴えかけてくる文章が恐怖を煽ります。
主人公の視覚だけでなく、嗅覚や触覚の表現で恐怖がダイレクトに感じられました。

怪異が現れるまでのシチュエーションも上手く、平凡な日常から一気に空気が変わるのも見事。
後日談まで怖く、尾を引く不気味さが秀逸。

グロ好きの方は必見のホラーです!