「月光」に溺れる二人の物語

同じ楽曲のはずなのに、奏者によって音色が変わる音楽。
クラシックの世界では、いかに作曲家の書いた楽譜を正確に表現できるかが評価の基準になると聞いたことがあります。
対極にいる弾き方をする二人が、評価されることによって、変化していくのが切なくもあり、「月光」の魔力に取り憑かれているようでもあり……
なんとも言えない魅力がある作品です。
高校生が書いたとは思えないほど、完成度が高いと思いました。