特別な二人だけの秘密、最高の二人だけの世界

クラスメイトの意外な真実を知ってしまうも、同じ趣味の仲間ができるのは嬉しいにちがいない。
その喜びようは、天にも昇るほどだったかも。
しかめた表情より笑顔が一番だと思う。

真一文字は、不快、顔をしかめて納得のいかない表現である。
真顔で怖い顔をされるのはたしかに怖い。
背後に立たれて、スマホ画面を覗かれていると、オバケか幽霊と思えて仕方ない。

おそらく感情豊かな表情をした百合女子の十文字の顔は、美少女だったのだろう。
互いに百合好きだったからは二の次で、限界オタクの彼女に一目惚れしてしまったから「俺たち友達にならない?」と声をかけたにちがいない。