第一章 本編開始

第7話 自分の気持ち

僕は、結構前に気づいてたんだ。僕は性的少数者なんだって。小4の時からかな。なんとなく勘づいたのは。


みんな、OOちゃん可愛いよな、とか、女子の話ばっかりで、確かに女子も可愛いけど、男子も恋愛対象だと思ってた僕は、なんとなく違和感を覚えた。


でも、自分が変なんだって突き付けられたのは、小6の時。

「好きな人は誰?」って聞かれたとき、「義久とか?」って答えたら、

「空気読めよ~」って言われて、「友達としてじゃなくて、恋愛だろぉ。」と言われたときは、とてもさみしかった。


自分が少し変だってこともなんとなくわかっていても、現実でこうも自分の感性を否定されると、どうしようもなく孤独だった。

だから、告白なんてしたこともない。


きっと、清壱も勇気を出して告白してくれたんだ。ゲイだって知られても、それでも僕に好きだって伝えてくれた。だったら、僕だって応えたい。応えたいけどっ。。。どうすればいいんだろ。


亜熊さんと清壱。二人の顔が交互に浮かぶ。


僕は、どちらの思いにこたえるべきなんだろうか。

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亜熊(あぐま)さんと禁断の恋! @tyoko_reta

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