お詫び及び一部設定公開

 いつもお世話になっております。

 アマチュア小説家の熊吉です。

 (*- -)(*_ _)ペコリ


 本作、「薬草師キアラの嫁入りセカンドライフ」をお手に取っていただき、誠にありがとうございました。

 読者様から頂いた応援のおかげで、参加させていただいたコンテストの中間選考にも残ることができ、作者として大変光栄でした。


 ですが、本作はここまでで、打ち切りとさせていただきたく思います。

 というのは、コンテスの最終選考を突破することができなかったため、熊吉のモチベーションが壊滅状態となってしまったからです。


 いろいろ自分なりにキャラクターやストーリーを考え、できれば最後まで書きたいな、と思っていた本作ですが、力及ばず落選してしまったことにより、どう頑張ってみても続きを書くことができなくなってしまいました。

 書き進めようとしてみても、ページは白紙のまま、一行も進まず……。

 そんなことの繰り返しで、どうにもできず、読者様に申し訳ないと思いつつも本作はこれで締めさせていただこうと決めました。


 正直申しあげまして、この文章を書いているのも、なかなか辛いです。

 せっかく作品をフォローして下さっている読者様がいらっしゃるというのに打ち切りにする、というのも辛いのですが、作者として、苦い結果に終わった本作に関わる文章を書くこと自体が、辛いのです。


 そういうわけですから、どうか、ご容赦いただけますと幸いです。


 ただ、せっかく作ったものなので、設定やプロットに関して、一部公開させていただきます。


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〇今後の大まかな流れ

 ドラゴンのフェリクスと共に秘境にある古城を新たな住処と定めたキアラ。

 彼女はなかなか新生活をうまく進めることができていませんでしたが、商人のマリオを救ったことで、大きく道が開けることになりました。


 息子を助けてくれたことに対する感謝、というのもあるのですが、聡い商人であるマリオは、効き目の強いキアラの調合薬に商品としての価値を見出します。

 彼女の薬によって瀕死の少年が助かったこと自体を宣伝材料とし、元々一定以上の成功を収めていたマリオ自身が確保していた人脈や信用を駆使して、キアラの薬を売りだすことに。

 こうして「薬草師キアラ」の活躍が始まることとなります。


 手間がかかっている分、キアラの調合する薬は相応に値段がするものではありましたが、マリオのおかげで商売は軌道に乗り、順調に売れ始めます。

 そして実際に大勢を救ったことから、その名は良い評判となって人々に広まっていくのです。


 こうした噂を聞きつけてあらわれるのが、キアラの愛弟子となる、お騒がせ娘のエリーです。

 二人は、旧知の間柄でした。

 というのは、まだ定住先を見つけることができず放浪していたキアラと過去に出会っていたからです。


 とある地方の小領主の娘であったエリーは、大変病弱で、他の子供たちのように外を走り回ったりすることができず、いつも自室のベッドから窓の外を眺めて溜息を吐いているような、薄幸の少女でした。

 そんな彼女のことを心配した父親が旅の薬草師であったキアラを招き、娘のために薬を調合してもらった、というのが二人の出会いです。


 最初、エリーは半信半疑でした。

 市販の、広く出回っている薬を飲んでも効果はなく、すっかり回復を諦めていたからです。


 しかしながら、キアラの薬を服用してみると、半年もしないうちに他の子以上に元気に走り回れるようになり、性格も内気で引っ込み思案なものから、明るく快活で、「騒がしい」と言われるほどにもなります(ちなみに、二人が再会した時には、キアラが「どなたでしたか? 」と咄嗟に思い出せない程エリーの性格は変わっています)。


 キアラに感謝し、憧れながら成長していったエリーですが、その後、薬草師がドラゴンの「花嫁」に捧げられた、という噂を耳にします。

 自分の恩人の危機にいてもたってもいられずに方々を探し回ったのち、マリオのおかげで人々に名前の知られ始めたキアラの所在をつかみ、安否確認のためにはるばる自分の足で出向き、そこで、長年抱いて来た思いを吐露して、自身もキアラのような薬草師になるのだと弟子入りを志望することになるのです。


 作中世界における薬草師というのは、一子相伝が基本でした。

 というのは、薬は人々を癒すことにも、そして害する毒にもなるため、様々な秘薬の情報を隠し、信頼のおけるただ一人にのみ秘伝を残す、という伝統ができあがっていたためです。


 キアラは薬草師としての道が険しいことを良く知っているので悩みますが、エリーの熱意に根負けし、彼女を弟子として受け入れます(なお、エリーは後に薬草師として大成し、「癒しの聖女」とか呼ばれるほどになります)。


 そうして、キアラとフェリクスの日常は、エリーも交えて、賑やかでドタバタ楽しいものに変わっていくのです(※コンテストの募集要項に「長期連載が可能なこと」とありましたので、この部分で、様々なお話を展開していくつもりでした)。


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〇どのようなエンディングを考えていたか


 プロローグで示した通り、本作はある程度、どのように完結させるかを決めてありました。

 簡単にはなりますが、この場でご紹介させていただきます。


 エリーを加えて、退屈のしない毎日を送っていたキアラたち。

 そんな折、彼女たちが暮らしている国に、大きな災厄が降りかかります。


 遥かな異国から強力な疫病が伝染し、各地で大勢が犠牲になり始めたのです。


 この状況を心配したキアラは、フェリクスと共に奔走することとなります。

 ドラゴンの翼を借りて、東奔西走。

 苦しむ人々にできる限りの治療を施し、同時に、疫病の特効薬となる薬の開発に取り組みます。


 そんな彼女とドラゴンの姿は、人々の希望となりました。

 なぜなら、疫病の封じ込めのために感染の広まった街や村は、街ごと封鎖されて完全に外部との連絡を遮断されたり、村ごと焼かれたりしていたのですが、キアラとフェリクス、そしてエリーは、ドラゴンの翼で封鎖線を敷く軍隊の頭上を飛び越えて往来し、人々にできる限りの治療を施していったからです。

 多を守るために切り捨てられた寡の人々にとっては、彼女とフェリクスの姿だけが残された可能性でした。


 こうした動きは、「疫病を広げている」と疑われ、非難を向けられたり、誹謗中傷されたりすることにもつながります。

 しかし、キアラは気にせずに自分の使命を果たし続け、そして、彼女の師匠が残した文献の中に、現在広まっている疫病に類似する病と、それに対抗するための薬の作り方のレシピが乗っていることに気づきます。


 その薬の製法は、大変に困難なものでした。

 なぜなら、材料となる植物の入手ができなかったからです。


 ですが、キアラにはフェリクスがいました。

 どんな場所にでも、ドラゴンの翼でひとっ飛び。

 そうして必要な材料を手に入れたキアラは、薬の調合に取り組みます。


 多くの患者と触れたことで薬草師自身も疫病に感染し、倒れてしまう、というピンチも生じるのですが、愛弟子のエリーがフェリクスと一緒に頑張って薬を完成させ、キアラは回復に向かいます。

 そして、薬の効き目を確かめた薬草師は、できる限りの量を生産し、人々を救うために使い始めます。


 こうした活動に懐疑的だった人々も多くいたのですが、キアラの薬が、長く完全に封鎖されていたとある街の人々を救い、疫病を完璧に駆逐したことから、流れが変わります。

 国を治めていた国王から正式に要請があり、協力することを承諾したキアラは、この特効薬の製法を伝え、そして国全体で増産に臨んだ結果、疫病を乗り越え、多くの人々が生き延びることになるのです。


 こうして、薬草師のキアラと、ドラゴンのフェリクスは、自分たちの「居場所」を得ることになります。

 どこにも居場所のなかった二人が、それぞれの力を合わせ、大勢の人々を救い、その中に受け入れられて、どこまでも自由にその翼で飛んでいくことができるようになる。


 熊吉は本作で、そういうストーリーを考えておりました。


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 本作をお読みいただき、ありがとうございました。

 あらためて、感謝を申し上げさせていただきます。


 皆さまのおかげをもちまして、中間選考を突破できたこと、とても嬉しかったです。

 ですが、残念な結果に終わり、こうして途中で完結としてしまうこと、深くお詫び申し上げます。


 本年も熊吉は執筆活動を続けていくつもりです。

 他の多くの作家仲間様と同じく、書籍化を目指して頑張らせていただきますので、もしお気に召すような小説を書けましたら、またお手に取っていただけますと幸いです。


 どうぞ、これからも熊吉をよろしくお願い申し上げます。

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[魔女]と忌み嫌われ無理やり[ドラゴンの花嫁]に捧げられた薬草師の嫁入りセカンドライフ 熊吉(モノカキグマ) @whbtcats

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