第7話 魔王と勇者と、エピローグ!

 //SE 子供の泣き声。


「暖かい日だまりじゃ。これが平和というやつじゃな」


「この子達は可愛いの。勇者に似ておるぞ」


「え、こっちは私に似てる?」


「あはは。そうかもしれないの」


「双子同士で似ないで、両親に似ておるのじゃな」



「勇者よ」


「わらわはお前と会えて、心の底から嬉しかったぞ。こんな形で平和が訪れるなんて想いもしなかった」


「嬉しかったというのは、現在進行形じゃ。今もずーーーっと、嬉しいぞ」


「ほれ、胸を貸せ。『借り』でも何でも良いわ」


 //SE 抱きしめる音。


「勇者よ、末永くわらわと生きるのじゃ。それで、寿命までずーーーっとわらわを愛してくれ」 //勇者の腕の中で、籠った声。




「……愛してる」 //勇者の腕の中で、籠った声。




(了)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

魔王と勇者と、世界平和! 米太郎 @tahoshi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ