第7話 9月5日 雨

今日は朝から大雨だった。

傘をさしても意味がないほどの雨だった。


ずぶ濡れになりながら駅についた。

電車が到着するまで一緒に並んで待った。

その時に目があった。

その意味をちゃんと理解したよ。


仕事の帰り道には雨が止んでいた。

家までの道をいつものように後ろを歩いた。


家について玄関のドアを開けた。

その瞬間、今日は一緒に家の中に入った。

だって、アイ・コンタクトの意味をちゃんとわかっていたから。


大きな声がした。

そんなに喜んでくれるなんて嬉しかった。

恥ずかしくなったのか「出ていけ」なんて言うくせに、そのまま家の中に招いてくれた。

本当にカワイイな。


だけど他の人を呼ぼうとするなんて酷いな。


だからスマホを取り上げた。


少し声が大きい気がしたから口をふさいだ。


手足も縛った。


やっと君を手にすることができた。


本当に嬉しくて我慢できなかった。

だから日記を書いている。


これからも日記を書いていこう。

ずっとずっと書いていこう。


今日からずっと君といられるのだから。


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