ソラ駆ける綺羅星
いーちゃん。
第0話
初めての作品になります...!
書きだめは無いため、更新は遅くなってしまう恐れがありますが、ご容赦下さると嬉しいです...!
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「あぁ.....助かった...。もう大丈夫だ...。」
雲を割いて猛スピードで空を駆ける。
太陽光に煌めく純白の機体。
うるさいくらいにアラートが鳴り響く操縦席には黒髪黒目、比較的整った顔の青年がその顔に汗をうかべ鬼神の如き形相で操縦桿を握っている。
『速度を落としなさい、カケル。このままではあなたに危険が及びます。』
電子的な声で語りかけてくる。
「分かってる。」
ただそれだけを返し、無言で突き進む。
「見えた...!」
少年の向かう先には、空を覆うほどの黒い軍勢 -スカイ- とその群の中で青く煌めく5つの光があった。
『制空隊第七部隊へ告ぐ。第一部隊、峰だ。』
告げる。
ただそれだけで戦場にあった絶望は拭われる。
『助かる!現在負傷者8名!死者は0!スカイの総数はおよそ300!.....やれるのか。』
これほどまでの劣勢を強いられながらも死者を0に抑えているのは、隊員たちのたゆまぬ努力と隊長のなせる技か。
『可能な限り現在戦闘中の機体を下げてくれ。巻き込んでしまう。』
『ガガッ___。割り込みで失礼する。覇空隊第一部隊 綺羅、助太刀に来た。』
『な、エースがここまで...!?いや、感謝する!!』
『やれるな、奏斗。』
『流れ弾当たっても知らないからな。』
入り乱れる七色の光線は、双星には当たらずスカイの数を着実に減らしていく。
『キリがない、使うぞ。』
はるか上空、黒い群れを一望できるほどの高みへ昇る漆黒の機体。
『.....避けろよ。』
掲げられた腕の先には青く光る光の玉が浮かぶ。
『ふざっ...!』
はじける。
光の玉から散るまるで流星のような光は、無数の矢となって敵を射る。
下界が見えぬほど集っていた黒の塊は、その数を大きく減らし散っていく。
『ばかやろう!仲間がいるのにそんな大技使うやつがあるか!』
先の流星郡のような光の矢の雨を無傷で切り抜けたらしい純白の機体は、散り散りになった敵を正確に撃ち抜きながら怒っていた。
「これが...頂点...。」
ソラを舞台に人類の未来を切り開く、それが彼らに課された役割。
とりもどせ、人類の空を。
ソラ駆ける綺羅星 いーちゃん。 @EchaN
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