前を向く彼女の瞳は美しい。

このお話は、架空のジュエリーの絵を描き続けていた子爵令嬢エレンデルが、大公ケスターに求婚され、彼の後ろ盾を得て新たな人生を歩み始める物語です。

心に深い傷を負いながらも家族の温かさに気付き、自ら周囲の者たちをよく知ろうと行動できるエレンデル。実家に引きこもってはいるものの、その心根の良さには好感が持てます。この好感度が、お話が進むにつれ、どんどん上がっていくのです!

女性が男性を立てず、自ら仕事をするなんてとんでもない! なんていう男が殆どの中。エレンデルに求婚したケスターは彼女の最大の理解者となります。このケスターがまた格好良いのですが、可愛さまで兼ね備えておりまして……! この辺りも、ぜひ本編でエレンデルと共に悶えていただきたいところです。

文章力も非常に高く、エレンデルの気持ちに寄り添いながら、物語に没頭することができました。
エレンデルの初めての恋、そしてワクワクする未来への一歩を、彼女と共に、ぜひ感じてみてください。

お薦めします(^^)!