存在しないはずの傷が痛む俺たちの青春

原初、人は誰しも童貞であった。

そんな記憶はないはずなのになぜか心が苦しい。陰キャ大学生の日常としょうもない苦悩に対する解像度が高すぎる。それでいて陰鬱な気分にはならない匙加減が絶妙でした。
途中で挟まれるカード解説も好きすぎる。万物をゲームで例えようとするオタクの習性を端的に捉えていて見事でした。