第11話 魔法の時間だよ!
わくわく!
——なんでそんなに楽しそうだって?
簡単な理由だよ。
今日から魔法の勉強があるんだ!
「ノエル様、では今日から魔法の勉強を始めます。」
「よろしくお願いします。」
もちろん魔法の勉強もセドリックさんとだ。
なんでこんな優秀な人がここにいるのか不思議だね。
環境にめぐまれすぎでは?
今は部屋の中にいる。
なぜ外に出ないのかというと、まず基礎知識を知っておかないといけないのと、魔力測定?みたいなのをするみたい。
「まず基礎知識ですが、そもそもこの世界に人間の他に獣人、魔人、がいるのは知っていますか?」
「うん、知ってる。」
「人間、獣人、魔人に魔力の差はありません。ですが個人の差はあります。それを魔力測定機で測ることで大まかな魔力量がわかります。下から順に、白、黄色、青、緑、赤、金、黒、です。色の濃さでも量は変わるので同じ色でも薄い色より濃い色の方が量は多いです。魔力量は一生変わらないわけではなく、たくさん鍛錬を重ねると変わるので基本は緑の方が多いです。」
ほへぇ。
「魔人」っていうくらいだから、魔力量が多いとかあると思ってたのに、関係ないんだね。
しかも、魔力測定機って数字ででないんだ。まあ、そこまで発達してないか。
「また、魔法には種類があります。火、水、風、光、闇です。得意不得意は人によりますが、絶対にできない!ということはありません。その魔法を使うためには特定の呪文を言います。ですが、それはその魔法を使うためのきっかけのようなもので、慣れると簡略化したり、無詠唱したりすることができます。無詠唱は難しいので、使える人はあまりいませんけどね。」
「そうなんだ。じゃあ呪文は覚える必要があるね。」
「そういうことになりますね。」
呪文はたくさんあるだろうし、努力してなるべく無詠唱で魔法を使いたいな。
そのほうがかっこいいし。
「じゃあ、とりあえず知識編はここまでにして、追々必要なとかに教えますね。では、ノエル様の魔力を測ってみましょうか。」
「わかりました。」
目の前には丸い水晶のようなものを置かれた。
「これに手をかざしてください。」
——ふぅ。
……………………………………………………
あとがき
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無自覚男は楽しく生きることにした おむち @omusarada
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