第10話 兄弟いたの?!

「ノエルちゃん、今日はレオン達が帰ってくるの!」


——ん?

誰だ、その人。


「ママ、誰なの?その人。」


「あら、言ってなかったわね。ノエルちゃんのお兄ちゃんよ。レオンとフィリクスっていうの。レオンとフィリクスは双子で学園を卒業したから帰ってくるの。」


まじすか?!

てっきり一人っ子だと思ってた。


でもでも、前世は一人っ子で兄弟って憧れてたから、嬉しいかも。


卒業っていってるけど、魔法学園とかそういうのなのかな?


「そうなんだ。僕、会うの楽しみ。早く準備しないとだね。」


「そうね、盛大にお出迎えしましょ♪」



△▼△



「ただいま戻りました。クレールお父様、イレーヌお母様。」


「よく帰ってきたな。2人とも。」


「おかえりなさい。レオン、フィリクス。」


ちょっと待ってくれ。

俺今日からこんなのと生活するの?


——2人ともクッッソイケメンじゃん。

俳優ぐらいまぶしいわ。


「ただいま、僕がレオン、こっちがフィリクスだよ。よろしくね、ノエル。」


うっわぁ。

声もイケボかよ。

耳が死ぬぞ。


「おかえりなさい、レオンお兄ちゃん、フィリクスお兄ちゃん。」


「「…うっわ、聞いてたより尊いじゃねえか。(小声)」」


あれ?

なんか言ったかな?


「ん?どうかしましたか?」


「いや、なんでもないよ、ノエル。」


「ふふ、帰ってきて疲れたでしょう?ご飯にしましょう。」



△▼△



たわいもない会話をして、ご飯を食べた。


どうやら、学園とやらは行くかどうかは自由らしい。

それと、レオンお兄さんはこれから家で当主になるための勉強をするらしい。


フィリクスお兄さんはそれの補佐をするのだそう。


これから家が賑やかになるな。


お兄さん達と仲良くなってかないとね。



△▼△



今日はお兄さん達と遊べるんだって!


なにしようか。


まあ、まず本は読むでしょ…あとは、庭をお散歩かな?


「レオンお兄ちゃん、フィリクスお兄ちゃん、今日は一緒に遊ぶ時間を作ってくれてありがとう!それと、こっちはキール。僕の専属執事だよ。」


「よろしくお願いします。」


「これくらい大したことないさ、僕もノエルと遊べるのが楽しみだよ。キール、ノエルをよろしくね。」


「…ん。よろしく。」


「ふふ、そんな反応してるけど、フィリクスも楽しみだったんだろ?」


「…そ、そんなことないし!」


フィリクスお兄さんってツンデレってやつじゃね?


こんなわかりやすいの初めて見たわ、なんか見た目に対して可愛いところあるんだね。


ちなみに茶髪で目がぱっちりしてる方がレオンお兄さんで焦茶の髪でつり目なのがフィリクスお兄さんだ。


「では、私はこれで失礼します。」


「…まず何からするんだ?」


「あ、えっとね、まず本を読もうと思って。」


「読んで欲しいのどれかな?」


あー、やっぱりね。

この年だと、読んで欲しいに変換されるよね。


「これなんだけど、読んで欲しいんじゃないんだ。」


「え?読んで欲しいんじゃないの?」


「僕が読むの。」


「「えぇ?!」」



△▼△



てことで、本は読んだから庭にきたよ。


お兄さん達、字が読めること、めっちゃ褒めてくれた。

フィリクスお兄さんは褒めるの恥ずかしそうだったけど。


あと、すごい距離近くて心臓がもたねえ。

兄弟の距離感知らないから、何にもいえないけど。


それで、庭で散歩の予定だったんだけど、時間的にお茶にしようってなって、今お菓子とか準備してもらってる。


「ノエルは可愛いし、賢いし、自慢の弟だね!でも、だからこそ心配だけど。」


「…心配?」


え?

心配要素どこにあった?


「だってだって!こんなに可愛いと誰かに取られちゃうかもでしょ!」


そこで親の血継ぎます?

ねえ、フィリクスお兄さんもなんとか言ってよー。


「…そうだな。」


そこ、肯定するところじゃないって。

ねぇ、みんな親バカなの?



……………………………………………………

あとがき


皆様、お読みくださりありがとうございます。

三日坊主の私ですが、10話まで書けていることに驚きです笑。

これまでハートやレビューなどくださった方ありがとうございます。

ぜひ、ハートをポチッと星もポチッとしてくださるとたいへん嬉しいです!


ちなみに、同時進行で小説を書こうかなと思っている自分がいます(小声)。

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