恋はデジャブ

完結1話(掌編小説)

夢なのか？

幻なのか？

分からないけど？

行った事もない所に

何故か来た事がある様な？

そんな不思議な体験をした事がありませんか？

実はわたしも、そんな体験をした事があります。

ただ、その不思議体験(デジャブ)はそれは場所と人だったんのです。

それも、特別な人との出会いそのものが、

デジャブだったのかもしれません？

♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

その人の 声を聞く度に、心を惹き(ひき)付けられて、そして！ドキドキして！心ときめく

何故かしら？

その人の声は遠い遠い記憶の深い引き出しから解き放された見たいに

わたしの身体の奥から目覚めさせてくれるかのように囁く声？

その持ち主は、わたしと同じ学校の先輩でした。

彼女の顔を見ると何故か、胸がドキドキする

そして小さい声も、吐息も香りも何故か記憶の片隅に置き去りにされていた。

そう宝物の様な、うん、もっと深い宝物の以上の大切な物の様な？不思議な感覚になる。

何故か気持ちが落ち着き安らぐ？

今まで意識した事のない、幸せな感情は何なの？

どうして、顔が赤くなるの？

会う度に上手く話せないの？

その瞳に映る、わたしは貴女にとって

どう写っているのかな？

分からないよ。

でも、やっぱりその声には聞き覚えある。

もしかして、生まれる前に貴女に会っていたの？

そんな夢見たいな話しはあるの？

貴女は何時も優しい声で、囁くの？

いつも何故？優しくするの？

そしてわたしを優しく包み込んでくれるの？

わたしは今まで、こんなに胸ときめきを感じた事はないの。

今日もその笑顔と声に、胸のトキメキを押さえられない。

そんなある日の朝

「おはよう。後輩ちゃん」

何故そんなに普通にいられるの？

「おはようございます。先輩」

「どうしたの？そんなに顔を赤くして？

熱でもあるのかな？」

わたしはわたしは、緊張して

俯い(うつむい)たまま、何も言えなかった。

「やっぱり、変だよ。熱でもあるのかな？」

先輩はおでこを、わたしのおでこに近付けて

そっと触れた。

「やっぱり少し熱いよ。帰った方がいいよ。」

これは反則だよ。

ドキドキが！心臓の鼓動が高くなり！

「わたしは大丈夫ですっ！」

そう言うとその場を離れてしまった！

あ〜、何であんな事、いっちゃったのかな？

それにどうしてあんな事、普通に出来るの？

そして、その日の夕方

学校が終わり帰宅する時に

先輩から話し掛けられる。

「後輩ちゃん、一緒に帰る？」

その言葉にわたしはびっくりして、即座に答えてしまった。

「あっ！はい」

|躊躇(ためら)うこともなく答えてしまった！

それに何でわたしを誘うのかな？

「ごめんね、急に一緒に帰ろうなんて、誘ってしまって、

でもね。朝熱っぽかったから心配で、

だから、一緒に帰ろうかなって思ったの。

気を使わせてしまったかな？」

わたしは心の中ではとても嬉しかった。

「先輩、ご心配させてすみません、熱は大丈夫です。

でも一緒に帰ってもいいのですか？」

先輩はニコニコしながら

「うん、全然おーけーだよ。

良かった、何でもなくて♡

じゃ〜帰ろうか。」

わたしは

自然に流れるように答えた。

「はい！先輩」

わたし達は学校を出ると

歩きながら何時もの通学路へ向かう。

何かこのシチュエーションは記憶にある？

それは、夢に見た光景か？幻か 微かに覚えている。

そうだ！

この後に確か、小さい踏み切りで、電車が通ってから？ それから・・・？

そしてわたしは？

あれ？思い出せない？

どうしてなの？

♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

二人は踏み切りに近付いた時に

踏み切りが鳴り響く、遮断機が降りて来て通れなくなると不思議な感覚と、周りには誰も居ない？

わたしは自然に先輩に近付き

自然に言葉が？

♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

「先輩！」

ドキドキが高ぶる。

「どうしたの？」

このシーンはもしかして？

「あの、先輩！」

先輩はニコッと微笑む

「顔がまた、赤くなってるよ？」

そう言うとまた、おでこを近付けた。

そうだ、この時にわたしは先輩にキスをした。

「先輩♡」

わたしは先輩の唇にそっと自分の唇を重ねる。

先輩の甘い香りと柔らかい唇で

わたしは夢中に先輩を抱き締めていた。

電車がけたたましく通る音も二人には

聞こえてない。

一瞬！時が止まった様な、|僅(わず)かな時間も

先輩は何もせず、わたしを受け入れる。

先輩の甘い吐息に夢の様な一時に時間を忘れてしまう。

もう一度、キスをする。

どれだの時間が流れたのか？

わたし達は、その場から歩こうとはしなかった。

いつの間にか踏み切りの警報機は止まり。

遮断機もとっくに上がって居た。

わたしは自然にこう言った。

「好きです。先輩 ！分からないけどわたし前から先輩の事を知っていたのかも？」

そして、先輩はこう囁いた。

「おかえりなさい。後輩ちゃん♡」

そして、ニッコリ微笑んで.

「もう、ずっと一緒だよ。」

わたしは思わず泣いてしまった。

そして、わたしはこう答えた。

「はい、ただいま♡」

これは偶然でなく、必然の時の流れのイタズラなのか？

先輩はこのデジャブを知っていたのかも？

わたしをずっと待っててくれたのだと確信した。

その思いは？

その感情は？

恋という名のデジャブだったのかも知れません。

おわり♡

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あとがき

掌編小説はいかがでしたでしょうか？

人は誰でもデジャブ見たいな経験をする事が

あると思います。

ふとした不思議な経験を元に恋と|既視感(きしかん)(デジャブ)を使いナゾって描いて見ました。

人は風景やその時の感覚、視覚、聴覚 、触覚 、味覚 、嗅覚は身体の奥の遠い記憶を隠し持っているのかも知れませんね。

その隠れて居た記憶の扉を、開いて見ませんか？

きっと優しい気持ちなれると思います。

それでは、また、小説を通してお会い出来る日を楽しみにしてます。

作者:めぐみ