没落貴族の令嬢は目立たず静かに暮らしたい!!

ラミレル・ベルモントはかつて名門と謳われたベルモント家の令嬢だ。
しかし、ラミレルが生まれる前、ベルモント家が違法な金の密輸をしている事が発覚し、土地も財産も没収され貴族とは名ばかりの貧乏生活を送る事になっていた。
貴族としての名誉がない事、そして貧乏な生活に我慢ならない父ポルガルは、ベルモント家復活を夢見てラミレル含めた子供達に厳しい教育を施し、何人もの有力な貴族に娘の縁談を持ちかけていた。
叶わない夢を見続ける父親に失望しているラミレルは、いつか家を出て静かで平穏な場所で暮らしたいと感じていた。
そんなある日、ラミレルの元に動員令状が届く。
王国軍が魔物との戦いに敗北し魔法使いが激減した結果、1人でも多くの魔法使いでも必要としていた王国軍は国中から貴族平民関係なく魔法を使える者を片っ端か…続きを読む