うたかたの夏、幽霊の君

霊感のある少年・小椋蛍が、幽霊少女の夏目御世(ミゼ)さんと出会い過ごした淡い夏の日々。
美しいボーイミーツガールの物語がここにあります。

「君は、死んじゃったの。」という衝撃的な言葉から始まる二日目から彼女との交流が始まり、蛍くんの未練となるものを探してゆきます。幽霊同士なら触れ合える、その瞬間瞬間が儚くて綺麗で、見惚れてしまいました。
彼女の残した優しい愛の言葉が、溶けるように消えていく姿が、まるで夏の日のゆらめく陽炎のようで、とても素敵でした。