向き合う瞬間

ヒトは怪奇に直面した時、しばしば本当の自分を曝け出す場面があります。
大抵は醜い部分や、自分の隠していた部分が出るものかと思うのですが、今回の物語は少し毛色が異なります。

怪異に直面し、いざ自分が死の危険に直面したその時に、大切なものに気づく。
そんなこともあるのだなと考えさせられました。
怖い話に出てくる怪異は白か黒かで言えば黒寄りのものが多い(そのほうが成立しやすい)のですが、本作に出てくるモノはニュートラルな立場から自分の心を試す存在であるように感じました。

試される勇気のある方。試される結果を受け入れる胆力のある方。
この深みを是非とも堪能していただきたいです♪

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通りゃんせ

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