行き先の違うバスを待つ二人、乙女心は晴のち雨

真田智花の謎と主人公に起こるさまざまな出来事の謎が明かされたとき、切なさが募る。
現在と過去を回想を交互にみせていくので、意味をもたせながら読み進めていける工夫がなされているところが良かった。

最初に嘘をついて、嘘を付き続けることになる。
教訓として、その場しのぎの嘘はつかないことを心がけたい。
嘘をつけば嘘をつく、とはよくいったものだ。

自転車通学しているのに、どうしてバス通学をしていると嘘をつくのか。
彼女もそれを知ろうと、その嘘に付き合ってきたのだろう。
そんなことをするほどに、彼女もまた主人公が好きだったにちがいない。

お互いもう少し素直だったら、違う未来もあったかもしれない。

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