時代を踏まえた描写へのこだわりがすごい!

よくある「あの時あの人物がこう決断していたら」とか「(転生などで)未来の知識を持ち込んで行動したら」といったものではなく、その時代に合った技術・時代背景を基に「こんなアプローチでモータースポーツに参画する人たちがいたらどうなる」という感じの話になっています。そのため時代を無視した突出した要素(いわゆるチート)はありません。
創作なので当然嘘がないわけではないのですが、極力史実に沿った技術・知識に基づいてというのに大変なこだわりを感じます。
技術の描写が詳細で、設定した目標や発生した問題点に対していかに解決していくか、という技術的なアプローチの過程に興味が持てるなら、面白く読めると思います。
一方で小説の楽しみの一つに登場人物へ感情移入して感動したりハラハラしたりといった部分がありますが、第一部で国産フォーミュラーカーの開発が中心で、感情面では物足りないかもしれません。
第二部になると実際にレースに参加するようになり、感情面でも面白くなりました!
参加してみて初めて認識した問題にいかに取り組むか、他チームとの駆け引きなど、心情面でも楽しめるようになってきました。
今後も期待しています。

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