概要
人を癒すために作る薬草料理で真に癒えたのは、シェフの心の傷でした。
宮廷大膳所(台所)で働く下級卑官で皿洗いのアンネリーゼ(愛称リーゼ)。秘密を抱えた彼女は、宿舎でひどいいじめを受けており、友人と言えばひとりだけ。そんな孤独な彼女がひとめぼれして、遠くから見つめているのは王太子ゲオルクだった。身分違いの恋をあきらめつつも、ゲオルクを忘れられないリーゼ。そんなある日、美食家ゲオルクにより、新しい宮廷料理のコンテストが催されることになる。レシピを考えるのが好きなリーゼは、さっそくゲオルクのためにおいしい料理を考えようと奮闘するが、彼女はある理由で料理ができない。いつも自分のレシピを作ってくれていた友人ベッティーナにも頼れず絶望したリーゼは、最悪の行動に出るが、運命の歯車は回り始めていた……!
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