告死天使の王の台頭

予言とは何を意味していたのか?
解釈が別れる物語です。

兄が知識を以て国を治める傍ら、未来は戦禍を予感させる展開でもあります。
兄は優れているのは確かです。品位もあり、決して道を外さない者でもあります。同時に戦略の為に最初の殺人を犯した時、彼が祖国に戦乱をもたらすのは予見出来たことかも知れません。

弟が凶王と呼ばれるのは彼が無能だからというよりも兄という告死天使を解き放った故に凶王なのかも知れません。

道を外れる弟と道を外さない兄。

しかし、弟が死した時に兄が台頭する歴史こそが真の予言であったかも知れません。

死した弟はこうして凶王の証をし、兄が行う新しい王の統治。この統治こそ凶王足る証でもあるかも知れません。

結果的に言えば弟が兄という告死天使の王を解き放った事実が予言の成就なのかも知れません。