踏み出す今日は、残されたストーリーの最初の1ページ目

SF。短い話の中に、壮大な物語が描かれている。

メイドロボのルイが旦那様たちの分まで生きようと思ったのは、幼い頃に亡くなってしまったお嬢様の名前をつけてもらい、三年間共に過ごし、お祝いをしてくれたことを思い出したからだろう。
旦那様たちに大切にしてもらった思いを引き継いでいこう、と思っての決意だと思う。
泣いている様子だったり、手がほんのり熱を帯びていたり、実に人間らしい。

タイトルを見て「死せる孔明生ける仲達を走らす」をもじり、「死せる旦那様生けるロボットを走らす」が浮かんだのは内緒。