剣戟と銃弾が舞う、青春アクション‼︎

 世界観が秀逸で物語なのにどこか現実的。フィクションの中でアクセントとして語られる「銃火器」と、それに付随する環境を精密に描く臨場感、読んでいて飽きさせない物語の緩急、どれをとっても素晴らしい一作でした。

 なにより登場人物たちそれぞれにキャラクターとしての際立ちが感じられました!

 強いだけではない、弱さと脆さを残す主人公。可愛いだけではない、現実的な思惑や不完全さを感じさせるヒロイン。

 特に私は、本作に登場する悪役にこそ映えがあると思います!悪としての美学、狂気と混沌を是とし、善行を鼻で笑う悪様に、しかし何故か魅せられてしまう!

 本当に、本当に面白い物語でした!