【和風F】【中華F】「正倉院展」行ってきました!

(※がついているのは、文末に註がある印です)。


 鷲生は関西に住む日本史(古代史)ファンなのに、「正倉院展」に行ったことがありませんでした。


 いや。以前にも書きましたが(※1)、若い頃に会場の奈良国立博物館までは行ったんですよ。ただ、当時はチケット予約制ではなく、ものすごい待ち時間だったので諦めて帰ってきたのです。


 ここのところ少し疲れやすくて、京都から奈良まで出向くのがちょっとおっくうだったのですが、頑張って行ってまいりました!

 展示を見てると「やっぱりエエわあ!」と思いましたよ。大人気なのも納得です。


 誰も写真を撮っていないので撮影禁止だと思い込んでたんですが、この記事を書くのにざっと確認しても公式ウェブサイトにNGの文言が見当たらないので、もしかしたらOKなのかもしれません。係の人に確認しておけばよかったです。


 今日から少しずつ記憶の中を綴っていこうと思います。


 手元にはゲートの近くで無料配布されていた「読売新聞 第75回正倉院展特別版」があります。

 また、適宜「正倉院展」のWebサイトや宮内庁の「正倉院宝物検索」(※2)を参照しております。


 まず第一展示室に入ってすぐの展示ケースに遭ったのが「九条刺納樹皮色袈裟」(※3)。

「聖武天皇が愛用したリスト『国家珍宝帳』の筆頭に記された重要な袈裟」だそうです。

「刺納」とは刺し子縫いのことだそうで、とりどりの色を細かく縫い合わせたそうですが、本当に細かいせいかあまり刺し子縫いという感じは受けませんでした。

 まだらの色模様で、それで樹木の皮に似ているという名称になったのだそうです。(※3)


 次に見たのは「白橡絁袷裳」(※4)

 上下で別の布を縫い合わせていますが、襞が細かいです。

 鷲生も高校までの家庭科で(確か中学の頃)ティアードスカートを作成した記憶がありますが、天平時代にミシンなんかないわけで、作った人(おそらく女性)はエライな~と感心しましたw


 今日は、この2つですが、これからおいおい見たものを振り返って行こうと思います。


 繰り返しますが、さすが大人気の「正倉院展」。

 鷲生は西域の女性商人が登場する中華後宮モノを書き(※5)、その関係で中国やシルクロード関係の展示を見に行きましたが(※6)、中央アジアから中国、朝鮮半島から日本まで繋がる文化の広がりを感じました。

 正倉院を「シルクロードの東の終着点」と呼ぶのは必ずしも学術的に正しいわけではないそうですが、鷲生はそう呼んでも全く問題ないように思います。


 それぞれの国で古いものが残っているとも限らない中、この正倉院に21世紀の現代にまで実物が伝わっているのは本当に素晴らしい!


 日本の宝であるだけでなく、世界史上も貴重な宝物だと思います!



 ※1

「【中華F】【和風F】正倉院展、チャンス?」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16817330662725250946


 ※2「正倉院展」

 https://shosoin-ten.jp/info/

「宮内庁 正倉院宝物検索」

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/search


 ※3「九条刺納樹皮色袈裟」

 https://shosoin-ten.jp/info/treasures/000280/


 ※4「白橡絁袷裳」

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014793&index=1


 ※5「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330658675837815


 ※6

 たとえば

「藤井済成会有鄰館」や「東京国立博物館」「平山郁夫シルクロード美術館」などです。


「藤井済成会有鄰館」の探訪記はコチラ→「中国四千年の歴史が1カ所で見られる美術館!「藤井斉成会有鄰館」←どうしてこんなに無名なの?」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330656558559098


「東京国立博物館 東洋館フロアマップ」

 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=116&lang=ja


「平山郁夫シルクロード美術館」

 https://www.silkroad-museum.jp/

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