時系列を辿っていくとあの接触が導火線の始まりか。僕はまだウイルス未体験者。それでも戦いは終わっていない。五類に成り下がった彼奴は、牙を研いでその時を待っている。ワクチンの礎を作ってくれたカリコ・カタリンに花束を。
人間が「5類」にしたからと言ってウイルスの振舞いが変わるものではない、そういう話ではあります。ライオンや虎をイエネコと言い換えれば噛まれたりパンチされても怪我で済むものかどうかと言う話かもしれません。タイトルどおり。「気を抜くなよ」ですね。
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流行り病、一聞するに古風な言い回しだが、現代でいう目に見えない脅威が、すぐそばまで来ていると筆者は警鐘を鳴らす。自分は大丈夫。そう言い聞かせるのが、人間の性分、実に共感できる内容だ。そう、たったいま私たちが直面している真実を筆者は切実に体現しようと。。現在へと、未来へと、影を落として止むことのない、戦慄的リアルホラー小説。