4話
そしてアレからもう六ヶ月が経とうとしていたときだった。
非情なことにドイツ兵の鬱憤晴らしは毎日起こっており仕舞にはアサルトライフルで撃ち始めたのだ。
俺は毎日を寒さと怖さで震えながら耐えている。
というもの元軍人だった俺のでかい図体は見る影もなく今の俺は栄養失調と少ない飯のせいでみるみる痩せ最近は骨の形もわかるほどになっている。
俺はそんな事を思いながらもゆっくりと日々の疲れを癒やすためベッドで寝ていたときだった。
「ああ!もうこれで救われる!」
そのような声が聞こえてきたのだ。
聞こえた先は室内ではなく室外だった。
俺は驚いて外へ出てみた。
するとそこには目も当てられない光景が映し出されていた。
電気が流れている鉄格子に飛び込んだのか男は息絶えていた。
ああ、そこまでなのか。
俺はここで初めて生を諦めかけた。
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