これを読まずしてヤンデレスキーは名乗れない傑作

昨今のヤンデレ業界にはどうしてもヤンデレを一つの型のようにして語る風潮がある。

やれ包丁がどうだ、好き好きと連呼するのがどうだ、監禁がどうだ、心中がどうだ・・・そういった記号化されたヤンデレをほらこれが好きなんだろうとお出しされてもまるで中身が伴わない、食品サンプルのような見せかけの興奮しか得られないのだ。

ヤンデレの根本にあるのは対象への大きな愛情。この人にどこまでも尽くしたい、この人のためになんでもしてあげたいという愛情なのである。

この作品のヒロインである主人公を愛する人形のヒロインは必要以上に好き好きと連呼しない、監禁もしない、心中だってしない。しかし、作中の端々から主人公を愛する行動、思想が垣間見える、その端っこから見える美しさこそが僕たちが待ち望んでいたヤンデレなのだ、僕たちが愛する純粋な美しい愛なのだ。

さぁ、ヤンデレスキーたちよ。ここに集い、歌い、笑い、ともにこの傑作を楽しもうじゃあないか。

クール人形ヤンデレヒロインに栄光あれ!!クズ野郎異世界紀行に栄光あれ!!