もし自分が異世界に行ったら、多分この主人公のように。

異世界転生・転移作品、いろいろ読んできたけど、
自分はこの主人公の感情・行動が一番共感できるかな。

その世界の価値観や法律・不文律がわからない状況、
絶えず自分の身に危険がある状態になったら、
他人の幸せや評価は興味ない、自分本位・自己中心的(クズ)になるよ。

話の導入部分こそ良くある異世界モノだけど、読み進めるにつれ、
各章に登場する人物の個性、物語の構成がしっかり練られているのが解る。
スラスラ読める文章力と話しのテンポも良い。

各章の最終話は「主人公と人形」の行く末はどうなるのだろうかと、
不安と期待が入り混じったような、しんみりとした読了感。
昔の映画のエンディングのような、名曲が流れてくる雰囲気を感じる。

おススメです。



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