第7話 無貌鬼⑤
ーーー征服歴1503年10月 スペイサイド州西部ユチノメ山ーーー
街道から外れた、人の手の入っていない原生林を有する山の獣道を、輝くような銀髪の女が1人、手に持つ槍を杖にして進んでいる。
左足を負傷し引きずりながら、銀髪の美女、エリカ・リガールは絶世の美貌を苦しげに歪め、一歩でも先に進もうと疲れ切った身体に鞭をうつ。
「トレム殿下と
第一王子アリウスの遺児を匿ったリガール辺境伯家は、慣例を無視し議会を停止して即位した新女王アイネの命を受けた王配
マスケット銃と大砲、そして何より新女王と”カナンの騎士“を支持する民衆達の膨大な軍勢に、精強だが寡兵のリガール辺境伯軍は敗れた。
エリカや亡き長兄ゴードンの遺児、そしてアリウス王子の遺児は父や次兄が決死隊を率いて時間を稼ぐ中、故郷を離れ南へ、数少ない味方であるミスト侯爵家の元へ落ち延びようとした。
リガール辺境伯領を囲むギールマ山脈の南、地元の人間も殆ど知らない支道を通り、南方のスペイサイド州へ逃れた一行だが、追撃する新女王軍に捕捉され、エリカは自分を囮にして年少者達を逃した。
だが代償として彼女と共に逃れた、守役であったエバンスを含む騎士達は皆追撃の間に一人一人脱落し、殺された。
エリカも騎乗していた愛馬に矢が刺さり騎上から投げ出され足をくじき、このユチノメ山に逃げ込み辛うじて追っ手をかわした。
だが、きっと追撃隊はまだ自分を追いかけているはずだとエリカは確信している。
新女王が即位した際に公衆の面前で女王を面罵した事を、執念深く陰湿なアイネ女王は忘れていない筈だ。
「あの場所なら…食料も薬も…ある、筈…」
三年前も、エリカは当時戦争中の帝国軍からの追撃をかわすためにこの山に逃げ込んだ。だが、その時隣で共に馬を並べた男は今ここに、否この国にいない。
その男が軍にも秘密で物資を隠した場所は、その男の部下達以外ではエリカしか知らない。そして物資を横領して拠点を各地に作っていた男、アレクサンダー・ウォーカーの部下は殆どが二年前に行われたスペイサイド州奪還戦で戦死している。
エリカ以外誰も知らないその場所で、逃げ延びるための休息と可能であれば食料の補給も出来ればと、エリカはその先を考えないようにしながら山道を進む。
だが、運命はもう彼女を見放している。
「いたぞ! リガール家の娘だ!!」
「ギャハハ、足を引きずってるぜ! おいテメェら急げ!」
「隊長、死んでなければ何してもいいんすよね!?」
「おう女王陛下からの命令だ! 生きてれば手足がなかろうがなんだろうがいいってよ!」
エリカの来た道から、下卑た顔の男達が追跡してくる。
一応、連合王国陸軍の軍服を着てはいるが、言動は山賊と変わらない。もともとそういう連中を兵数を水増しするために集めていたのだろう。略奪やこれからエリカが受ける仕打ちを褒賞として。
「くっ…っ」
「ギャハハ、健気に逃げてるなあ。おい諦めろ、大人しくしてりゃ俺等を相手にしてもらうだけで許してやるぜ!」
「おいおい、俺ら20人はいませず。終わる頃には使い物にならなくなってますぜ」
兵士もどき達は必死に逃げようとするエリカを嘲笑いながら、まるで遊ぶようにギリギリエリカが逃げられる速度で追ってくる。
エリカが疲れ果て、抵抗でなくなるように。
「っ…舐めんじゃない…わよ!」
対してエリカは兵士もどき達に振り返り、槍を構える。
だが、万全の状態なら鼻歌交じりに蹂躙できる相手でも、足を負傷し、更に数日まともな食事も睡眠も取れていない状態では威嚇にもならない。
追撃者達の隊長が部下へ指示を下す。山賊まがいの輩の割には手際はいい。
「おい、盾持ちは前に出ろ。5人後に回れ。手足くらいは良いが殺すなよ、テメェらも死体より生きてる方が楽しめるだろ」
下卑た笑みを浮かべながら、彼の部下達がエリカを包囲しようと動き、エリカは無理を押して妨害しようと槍を振るう。
「っ…こんのぉ!」
「チッ、手間かけさせんじゃぐえ!?」
「ガへ…っ」
構えた盾の隙間から、兵士達の喉を貫いたエリカだが、後に回り込んだ兵士の斬撃を受け入れず地面に倒れ込む。
「っう…っうぁ!?」
「ギャハハハハ、無様だなぁおい!!」
取り落とした槍を蹴り飛ばされ、上げようとした頭を踏みつけられたエリカは、痛みと屈辱で苦悶の声を上げる。
「手間ぁかけさせやがって…おいテメェらこの女の手足折っちまえ。穴がありゃ問題ねぇからよお」
「へいと頭!」
仲間を殺された事など意に返さず、兵士もどき達が獣欲で濁った目をギラギラさせながらエリカへとにじり寄る。
あと一分もしないうちに、エリカの尊厳は破壊され無残な敗者として、王都へと女王の生贄として送られる。
待っている無惨な未来を予想しながら、それでもエリカは諦めることも、目を閉じ逃避する事もしない。
「っ、その臭っさい足どけなさい、このクズ!」
「ギャハ、どけてみろよ」
「こんっのお!」
だが、傷つき疲れ果てた身体は雑兵の足すら払い除けられはしない。たとえどれほど強き意志を保とうと、肉体の限界を精神が越えることは無いのだから。
「っつ…くそぉ…っ」
エリカは悔しさと恐れで溢れ出す涙を堪える。
こんなことで、たかだか辱められる程度で心折れるだど、エリカ自身が自分を許せないから。
そんなことでは、あの時救えなかった
兵士達の隊長が、そんな健気で無様なエリカを嘲笑い、そして処刑宣告を───
「ギャハハハハ、ざぁんねんでした。おらお前らさっさとこいつを……誰だ、おまえ?」
下そうとして言葉を切る。
彼の目線の先、エリカが逃げようとしていた道の先から現れた男を見咎めて。
顔は見えない。深くかぶったフードで隠されている。
体つきもよくわからない。長身ではあるが、全身をボロボロのマントで覆っている。
いつの間にか、誰にも気取られないままその男は、エリカの頭を踏みつける隊長の20メートルほど先に忽然と現れていた。
そして隊長の言葉に応えるように、男は唯一見える疵だらけの口元を笑みの形に歪ませた。
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時は少し遡る。
半地下の茂みの中に偽装された隠れ家で、
どれくらい眠っていたのかは分からない。
1時間か、1日か、はたまた1週間か。
だが、不思議と眠りにつくまで身体に纏わりついていた鉛のような疲労感は消えていた。
「騒々しい…人が気持ちよく寝てたところに……」
かつてない程に研ぎ澄まされた
「はぁ……これが夢か現かは知らんが…………久々の悪くない寝起きを台無しにはしたくないな」
器用に片腕で剣帯にサーベルをさし、ボロボロのマントを纏ったアレクは終の棲家と定めたはずの隠れ家を出る。
その歩みに淀みはなく、不思議と命を削り続けた咳は一度も起こらなかった。
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マントの男、アレクは朗らかな口調で応える。
「悪いな、この辺りは俺の別荘なんだ。騒ぐなら他所でやってくれ」
場違いな、否、そもそも答えになっていない答えに隊長ではなく部下の兵士達が騒ぎ立てる。
「別荘〜? おい適当なこと言ってんじゃねぇぞ!?」
「ウヘヘ、大方混ざりに来たんだろ?」
「悪いな、この穴は俺らのもんだ。帰れよ浮浪者がよお」
柄の悪い、野盗と変わらない兵士もどき達に、アレクは溜息をつく。
「はぁ…その女は俺の客人だ。出来ればそいつを解放して帰って欲しいんだが?」
「ケッ、なに頭のおかしいこと言っやがる。ボス、
「お、いいな。このメスを抱く景気づけだ! なあボス!」
「おい、待て…お前ら」
殺気立つ兵士もどき達の中で、彼らの隊長だけは違和感に気付き弱々しく部下達を諌めようとする。
だがエリカの頭から足をおろし、少しずつ後に下がりながらのボスの言葉など、頭に血の上った兵士達には届かない。
武器を振りかざし、自分を威嚇する兵士達に、アレクは呆れと憐れみをのこもった視線を送ると共に、マントに仕込まれた隠しポケットから1枚の金貨を取り出した。
「仕方ないな。引いてくれれば、こいつを好きなだけ進呈したんだがな」
そう言ってアレクは金貨を兵士達へ向けて弾く。
陽の光を受けて黄金に輝きながら頭上を通過するコインに一瞬、兵士もどき達の視線が奪われる。
ただ1人、山賊時代より前に兵士として最前線で戦った経験を持つ隊長だけはアレクの意図に気付き警告を叫ぶ。
「おいそいつから目を離すな!!」
「へ…ボス、なに…お?」
「あれ…?」
だがその警告は遅すぎた。
金貨に目を奪われた兵士が2人、自分が死んだことすら気付かないまま首を刎ねられる。
「ひ」
「で」
「ぶ」
そして仲間の首が落ちた事に遅まきながら気づいた時には、残りの三人の頭も地面へと落下していた。
「ヒッ…こ、こ」
「てめ」
「に、逃」
頭を失った首達から鮮血がシャワーのように吹き出し、その血の雨から守るように、地面に倒れたエリカの身体にアレクは脱ぎ捨てたマントを被せる。
ついでのように、咄嗟に武器を振るおうとした兵士達の首を刎ねながら。
「逃げろ、お前らぁ!」
「う、うああぁ!?」
「なぶべ!?」
遅すぎる隊長の指示に従い慌てて逃げ出した後方の兵士2人の頭が弾ける。
「い…石……で?」
1人だけ、自分達が相対する存在の正体を悟った隊長は、股間を小便で濡らしながらへたり込む。
なにもしないことが、この場で長生きする唯一の正解だと本能で理解して。
隻腕隻眼の鬼が、哀れで愚かな
「く、来」
「やめ」
「助」
「ボ」
アレクの蹴り飛ばした石が、砲弾もかくやの威力で逃げ出した兵士達の頭を粉砕し、抵抗した者は何もできず首を刎ねられる。
土下座し命乞いをした者は頭を踏み砕かれ、自分達の隊長に助けを求めた者は何も言えないまま絶命した。
「あ…ああぁぁぁ………」
ガタガタ震え涙と鼻水、唾液で粗野な顔をグシャクジャにした隊長以外、この場で生き残る物が居なくなるまで、3分もかからなかった。
そして兵士もどき達を殲滅した
その身体から発せられていた濃密な殺気の密度が低下した事に希望を抱いて、隊長は決死の命乞いを開始する。
「ま、待ってくれ! お、おお俺達は上の命令に従ってここに来ただけだ!! ここここの事は誰にも言わない! アンタの事も、は”白銀の戦姫“の事もだ! 頼む、た頼むから殺さないで!!」
恥も外聞も捨てて、糞尿を垂らしながら隊長はアレクに言い縋る。
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。謝る、謝ったから殺さないでくれ、ベル!!」
隊長は自分の目の前にいる男が何者か知っていた。
それは最も過酷な戦場に現れ、誰よりも多くの敵を屠る不撓にして不屈の狂戦士。
それはどれほど傷つこうと、例え味方が全滅したとしても敵を屠り尽くすまで止まることなく鏖殺を続ける最強の戦士にして最恐の復讐鬼。
それは寄る辺となる故郷も、家族も、仲間も、そして己の貌すらも失いただ人間を殺す事のみに研ぎ澄まされた殺戮者。
隻眼隻腕と成り立てようと、
「おお俺もお前と同じ戦場にいたんだ…なあ
隊長は識っている。戦場で効率よく殺戮を行うために研ぎ澄まされたアレクの殺戮技巧を。剣で、槍で、時には石で、いかなる存在も一撃一殺で屠り去る超常の御業を。
だからこそ、自分が今殺されていない事が好機だと隊長は畳み掛ける。
アレクの表情は凍りついた様に動かない。
心底どうでも良さそうに、気怠げな顔のまま右腕で隊長の頭を掴む。
万力の如き握力が、隊長の頭蓋を軋ませる。
「いだっ痛いいいぃぁぁあ!?」
「質問に正しく答えれば生かしてやる」
「喋る、いだっなんでも、喋る、いっから、痛いぃ!!」
激痛で泣き叫びながら、隊長は必死にアレクの命令に従う意志を示す。無貌鬼が人間の頭を卵のように握り潰せるのは、彼のいた最前線では常識たったのだから。
「お前達の本隊は何処にいる?」
「み、南の主要街道だ…さ、三年前の戦いで放棄された拠点をさ、再利用…してる」
「規模は?」
「に、2個中隊…他は”白銀の戦姫“以外を…追っている」
「この山に入ったのはお前達だけか?」
「俺達だけ…だ。俺が人の通った跡を見つけて…手柄と戦利品を独り占めにしようとして…っいた、いたんだ!!」
「山の麓に何人いる?」
「っ…
言葉に詰まりそうになると強まる握力に怯えながら、隊長は洗いざらい白状する。
「な、なあ話せることは話た! だからもう解ほいだぁ!?」
「最後の質問だ」
アレクは握力を頭蓋骨が砕ける半歩手前に保ちながら冷たく続きを口にする。
「お前達、何人いた?」
「っ…っい、やめ、いだっまて、俺達はっ…23人っ」
この場に転がる死体は20、そして隊長を合わせて21人。2人足りない。
「時間稼ぎは終わりでいいな?」
「待てっいっ、待て待て待てっいだいだいだっ!?」
エリカを襲う前に、既に真面目な部下を報告に走らせていた事、そして時間を稼げばもしかしたら本隊が助けに来てくれるかもしれないという願望を見透かされ、隊長は必死に言い訳を探そうとして、激痛がそれを阻む。
「やめ、いだっやめてくっいだいだっや」
命乞いは唐突に終わる。”バキョ“という湿った破砕音と共に。
「はぁ…命乞いならさっさと情報を吐け」
もしかしたらかつて戦場を共にしたかもしれない相手の頭を握り砕き、アレクは疲れたような溜息をつく。
そして振り向くことなく、アレクは後ろで呆然と己を見つめるエリカへ声をかける。
「そのマントのポケットに保存食と水筒が入れてある。丸ごとやるからさっさと行け」
淀みなく必要な事を告げると、アレクは足を山の麓へと向けるら。
「ま、待っちなさいアレク!! 何処に行くつもり!?」
エリカの呼びかけに、アレクは足を止めずに答える。
「下にいる連中を斬ってくる」
「さ、300人近くいるのよ!? なんで…」
アレクはもう答える事なく、かつて軍人だった時と変わらない一定の歩調でエリカから遠ざかる。
「待ってよ…お礼位……言わせてよ……」
何故、国から出奔したはずのアレクがここにいるのか。何故、助けてくれたのか。聞きたいことはいくらでもある。何よりも、片腕の片目を失くして、なのに何故、まだ戦おうとするのか。
「ねえ、待ってよ…アレク!」
エリカの声にアレクはもう何も答えない。
当たり前だ。本来ならここで助けて貰うことも、それどころか施しまで受ける事すらあり得ない断絶が2人の間にはあるはずなのだ。
「っ……」
ここでアレクに背を向ければ逃れられる。この場を脱して、上手くゆけば南方のミスト侯爵領まで無事に。
またアレクを見捨てて。
それは安易で、そして安全な選択だ。
だから───
「絶対に…嫌だ」
エリカは走り出す。アレクのもとへ。
「何をしている…」
「嫌…絶対に行かせない」
アレクを引き留めるようにエリカは後ろから強く抱きしめる。
その身体が、かつてと比べ物にならないほど痩せ衰えていることに涙を流して。
「エリカ、お前は逃げろ…今の俺でも、多少の時間なら稼げる」
「嫌っ…嫌だよ……なんで、なんで私なんかの為に…」
疲れ切っているエリカの力でも容易に押し留められるほどに衰え切ったアレクの肉体からは、つい先程の惨劇を生み出した覇気は欠片も感じられない。
それどころか、まともな生気すら発されてはいない。
アレクの残った右手が、自分の胸元へ回されたエリカの手に重なる。
「分かるだろ、エリカ…俺はもう保たない。正直、なんで自分がこうして立って歩いてるのかすら分からないんだ。だからせめて、この奇跡が続く間だけでも……お前を……惚れた女を護らせてくれ」
「っ……なんで、なんで今更そんな」
「今しか無いんだ…これが死に際に見ている夢だとしても、もう今しか…こんな時じゃないと俺は……お前に想いを伝えられない」
アレクの声もまた震えている。
悲痛な、そして飾りのないアレクの告白に応えるように、エリカの手が解ける。
「わかったわ…だったらもう私は貴方を止めない」
「そうか……」
「そうよ…だから」
「っ!?」
エリカはアレクの身体を無理矢理反転させ、その唇を奪う。
相手が逃げないよう頭を押さえて、身体を密着させて、己の想いが偽りなく伝わるように。
「っぷは…エリカ!?」
「貴方の想いに、私も応えた。アレク…私も、私も貴方を愛してる」
それは2人の運命が分かたれた日に、互いに伝えたかった、そして伝えることの叶わなかった想い。互いを求めながら、されどすれちがい果てた道。
「だからもう、私は私に嘘をつきたくない」
「エリカ…」
「アレク…私も一緒に行くわ。例えその先が破滅に至る路だとしても、私はもう貴方を独りにしないわ」
「………そうか」
「そうよ」
アレクの右腕が、唯一残った愛する人を抱きしめる為の腕が、恐る恐るエリカの背に回される。
「愛してる…愛しているんだ……エリカ…っ」
「うん…わかってる。ごめん、ごめんね…あの時、貴方を救けてあげられなくて…止めてあげられなくて…ごめんなさい」
かつて全てを失い、戦いの果てに復讐を果たした少年はその名と尊厳を取り戻した。だが、手の届きかけた安息はその手をすり抜け、より深い諦念と絶望がかつて少年だった英雄を破滅へと導いた。
そして何もかも、己の肉体の一部すら失った英雄は再び出会う。
己が運命に。
己が全てを賭してでも護り、共に支え合う片翼に。
~後書き~
あと1話で本編完結予定
また、タイトルは誤字ではありません
身分の低い奴は邪魔だと祖国から追放された英雄は、北の大陸で傭兵として無双する〜祖国で内乱が起こってるから戻ってくれと言われたけどもう知らん〜 Recent(れむれむ) @Lay0054
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