何度も何度もこの手をつかんで離さないでいてね、あなたのことが好きだよ

心情の描写が綺麗。
読後が温かい。

告白からはじまり、「――いいよ」と結ばれるところから始まるのが素敵。
前半は回想で、後半は一転するつくりに、意外性を感じる。

別れは悲しいのだけれども、読後は暖かな気持ちになれる。
死ぬときは愛する人に抱かれて、というある種の理想を描いているとはいえ、誰もが望む最期かもしれない。