第13話 告白なんてしてないよ?
「え?」
虚を突かれた。俺は唖然と色葉を見ていた。
友達? 俺が一方的にそう思ってただけじゃなかったのか?
やはり、色葉は悩んでたのか?
「……」
気まずい、ただ気まずい。
普通だったら「じゃあ、俺が友達になってなるよ」って言うのか?
いやキモすぎるだろ! それになんか上から目線だし!
そうやって頭に浮かんだ作戦を1つ壊す。まぁ、作戦は1つ(?)しかないんだが。
でも本当にどうするんだ?
そうやって悩んでいると、色葉は「ぷっ」と分かりやすく笑う。
「まさか本気だと思ってたのかしら。貴方なんかと私が釣り合う訳無いじゃない」
罵倒された。俺はMじゃないので興奮はしないけど。
「なんだよぉ、本気で考えちゃったじゃんか」
「それは引っかかり易い昼顔が悪いわね。だけど——」
少し間が空く。
人によっては短く感じるであろうこの間は、俺には凄く長く感じた。
「だけど?」
急かすように色葉に言う。
すると、色葉は恥ずかしそうに、それでいて必死そうに
「私と友達になってくれないかしら……」
そんな色葉の願いに、俺は即答をすると——
「そんなの、断る訳ないだろ」
色葉にこやかに笑った。
*
「本題に戻りましょうか。取り敢えず、昼顔の先輩から」
「俺の先輩って、猫田先輩の事?」
「そうだわ。そのネコタ? 先輩を最寄りのダニーズに連れて来なさい。話はそれからよ」
昼休みが終わるからか、話を終わらせようとする。
「じゃあ、ダニーズで待ってるわね。7時集合ね」
そう言うと色葉は空教室から出ていくのであった。
*
現在。
「部活入らないの?」
「だからもう入りませんって。それよりも」
そうやって猫田先輩と話していると、いつの間にかバスケ部に囲まれていた。
「……それよりも?」
そして、不思議と周りが静かになる。
というか、全目線がこちらに向いている。
「あの、あの!」
「はい、後輩君」
胸に手を置きながら、返事をする猫田先輩。
「一緒に食事でもどうでしょうか?」
俺がそうやって食事の誘いをすると、一気に場が湧く。
「猫田ちゃん! 応援してたよ! 良かったね!」
や、
「まさか相手かは来るとは思っ待ってなかったわ」
などと、俺が猫田先輩に告白した定で話が進んでいく。
勝手に事が進む中
俺はおどおどしていた。
「あ、いや、あの、その……」
そう言い、何か打開案を考えて貰おうかと思うと、
「みんな気が早いよ。それに、ボクの予想ではそういう話じゃないっぽいし」
猫田先輩がそう言うと、部員達はこちらの方へ飛んでくる。
「昼顔君はどうなのぉ!? 食事って何するの!?」
この様子を、バスケ部部員達みんなは完璧に勘違いしている。
「いや、猫田先輩が言ってる通りただ話すだけです」
「で? 何を話すの?」
何を話すって言われてもなあ……
「ここでは言えない話です」
「まぁ、とりあえず聞いちゃダメそうって言うのは分かった……まだ部活の活動時間中だから、また今度」
そう言うと、バスケ部部達は去っていき、俺は急いで猫田先輩の方へ向かい、
「じゃあ、ダニーズに7時に週でお願いします」
と言い、俺はその場を後にした。
どうも、無名です。
今回、テスト期間と言うのもありまして
凄く間があいてしまいました。すみません。
そして、執筆をしてたのが11時~2時だったこともあり、誤字脱字象形文字等があるかも知れませんので、そう言うのがあれば指摘をお願いします。
高校生活3ヶ月、気づいたらリュックの中に美少女のおパンツが入っていました。 無名の猫 @mumeineko
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