第5話 温もり
貴方の腕の中で。
私はむず痒い幸せを噛みしめている。
大好きな貴方への。
平凡な片想いは。
時を通り過ごしていた。
「あっ・・・」
窓の外に視線を向けると。
貴方も同じように顔を上げた。
【あめ・・・】
二人の呟きが重なる。
【ふふ・・・】
微笑みも重なって、そして・・・。
温もりの中。
私は何度も繰り返す思い出を頭の中で再現している。
中学校の下駄箱の前で。
私に声をかけた貴方。
あの時。
貴方が。
あの雨の日。
声をかけてくれなかったら。
私は。
誰に嫁いでいたのでしょうか。
平凡な片想い 進藤 進 @0035toto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。平凡な片想いの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます