第4話 嫌われたかな?

下駄箱で偶然に二人きり。

思い切って話しかけたけど。


君は俯いたままで。


嫌われたかな。

そう、思ったから。


そのまま。

雨の降りしきる外へと。


「待って・・・」

か細い声が聞こえた。


振り返ると潤んだ瞳が。

そう、大きな瞳が見つめていた。


「一緒に・・・」

消えてしまいそうな言葉を僕が繋いだ。


「一緒に帰ろう・・・いい?」

僕の声は震えていた。


君は返事の代わりに。

コクンと頷いてくれた。

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