実は深堀りもできそうな設定、良作

話の視点は主人公と鑑定スキルの話と戦闘が中心なので、所々読者によるツッコミが入りながらも深く考えずに楽しめる良作。
他の人の視点が入ると、ホントはこうなんだ…というのが少しずつ見える。そんな中で主人公があまりにも鑑定スキルに言われるがまま頑張っちゃうところは笑えながらも素直に応援できる。

ところで主人公の鑑定は嘘をつく、という前提があるものの…そもそも何を基準にランク付けしているのか?という世界観としての命題の一つが相当にあやふやなので、「実は鑑定スキルの判断に合うほどレベルの高い敵がいる、異世界では当たり前のランク付け」な可能性も出てきている。他の鑑定スキルが一般にどのような反応をするのかも知りたくなるところ。
異世界転生みたいな話も一部散りばめられているので、今後長く続くようなら目まぐるしく展開が変わることも?要期待。