エピローグ
「ねえ……姫子。ちょっと、帰るまえに、寄りたいとこあるんだけど」
「……いいよ」
ということで、僕はマンションへ直帰せず、近所の公園へとやってきた。
そこは大きな滑り台のある公園。
滑り台の上に乗ると、この町を一望できるという、隠れ絶景スポットだ。
「……きれい」
姫子が夕日に見入ってる。
……そんな、姫子に僕は、あきずにずっとみていた。
「……ねえ、どうしたの?」
「あ、うん。ごめん……姫子に、さ。言いたいことあって」
「……うん。なぁに?」
僕は、ずっと言おうと思って、言えなかったことを言う。
「姫子……好きだ。僕と……つきあってください!」
別れてから今日まで、姫子にずっと支えられてきた。
僕に寄り添い、支えてくれる。
大きな主張もせず、ただ……そばにいて、癒やしてくれる。
そんな姫子のことを、僕はいつの間にか好きになっていたのだ。
「……うれしい」
姫子は目に涙を浮かべると、僕に抱きついてきた。
彼女の柔らかな胸がつぶれて、気持ちがよかった。
「……わたしも村井君が……ううん、健太君が、大好きです」
姫子が、最高の笑顔を浮かべていた。
今まで見た中で、一番綺麗な笑みだった。
うれしい……ほんとうにうれしい。
姫子に思いが通じたことが、ただうれしくて、僕らは笑った。
そして……ふたりで抱き合ってキスをする。
……正直、この数日間、激動の日々だった。
でもいろんなことが変わってしまった。
姫子との関係も、変わってしまうかもしれない。
でも……今は。
今このときだけは……。
この通じ合った思いは、永遠に変わらないんだって……。
そう、思ったのだった。
《おわり》
〜〜〜〜
あとがき
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「学園1の美少女【雪姫】と付き合ってるなんてウソだよね!?」と王子さま系元カノが泣きながら僕に謝ってくるけどもう遅い~僕を溺愛するJKと楽しく暮らしてるので今更ヨリを戻すつもりはありません~ 茨木野 @ibarakinokino
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