第10話 初めまして東京!
魔法の絨毯は、
喜んで久しぶりの飛行を楽しんでいた…
冬の空は冷たいけど赤ちゃんたちを寝かし続けた時間に比べたら、自由な気持ちになった!
絨毯が命令の通りに、
ロンドンの空から日本の東京までの飛行を続く間、
マリンはずっと前から愛用して使っている、メリーポピンズのカバンの中に入っていた。
✴︎ メリーポピンズのカバン🧳
カバンの中にカバンだけは入れ無いけどそれ以外のものなら大体は入れて運べる、それにいれた物で重さが変わらない優れもの。勿論、寒い時入るのもおすすめ!✴︎
起きてから、直ぐ店を閉めて絨毯に乗ったマリンは、全てが計画通り進んでゾクゾクしてきた。
'青い髭の話は嘘じゃ無かった…'
あとは…東京にいる人魚姫の生まれ変わりが、 15歳になったら…。
その時、絨毯が飛行を止めると、遮ってた風の音も止まった…
絨毯は思ったよりも早く、今回の目的地
日本の東京に着いた…それが、
shibuyaスクランブル交差点の真上に。
マリンはカバンから両手を出してゆっくり出できて、下を見下ろした。
`夜でもこんなに人が多い!!'
びっくりした同時に活気になったマリンは、絨毯に目立たない着地点を探すことを命令した。
絨毯は、
駅から少し離れた小さい公園の滑り台にカバンをそっと置き…たてになって、くるっと回りカバンの中に入った…
…遠くから見ると、
滑り台の上のカバンからは金髪の髪がさらちらっと見えた…マリンは多分、英語に聞こえる言葉で
「 よっこらしょ」と言い、両腕をだして滑り台の手すりを掴み、ゆっくりカバンの中から出てきた。
空から見えたスクランブル交差点に着いたマリン周りの人達を見て、さらに心がウキウキしてきた。
`ここからだ'
そう思い、信号を待っていたら青になり…マリンは周りの誰よりも早い反射神経で歩きだした。
目的地がはっきりしていない人達なら、酔いそうな人混みの中であっという間に道を渡り…雑居ビルがずらり並んでる道の方に行ってしまった。
飲み帰りの人達の声とか、パチンコ玉がぶつかる音とかも、道がゆるやかに坂になって行くと段々聞こえなくなってきた。
マリンは前々から決まってる物件を見に行く人みたいに躊躇なく、
細長いビルとまた細長いビルの間の狭い路地に入り込み、やっと足を止めた。
これ以上進んでも行き止まりの路地裏は、
賑やかな表通りと断絶してる世界に入ったような静かさが漂ってた。
壁を眺めてたマリンは…さっそくカバンから、くるくる巻かれている壁紙みたいな物を出して広げた。
「ふうっ」と息を吐き出したマリンは、
再びカバンに手を入れて腕を激しく動かし…鉄製フライパンも取り出した。
フライパンを持った、マリンは…
壁に近づいて腕を上げ、ドアの絵柄のシールをなるべく高いところに当てた。
フライパンの手すりを長く持って、シールの手が届かない上の角からこすりつけ始めると、、
2mぐらいの長方形のシールは徐々に徐々に
壁にくっつきはしめた。
マリンは、シールの下の角の部分の透明なビニールを指の爪で探り剥がし摘んで、ビニールを一気にビリビリっと剥がした。
✴︎ドアシール
世界中古童話堂に入れるドアを作ってくれる使い捨てのアイテム。昔小銭でこすりながらくっつけるシールと同じ感じでシールを消したい時はブラシとかを使うのが一般的。✴︎
店のドアは、ご主人様が戻って来たことを分かり、彼女がドアノブを触れるように一瞬で立体になったてきた。
マリンがドアノブを掴んで、開けるとガチャとした音が立ち…
暗い路地には店からの明るい光が漏れた。
世界中古童話堂 かれん @tcooe11
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