第28話 フィリップ・K・ディック「ユービック」(後)

☆あらすじ2 中盤・後半 爆発後

ランシターは瀕死の重傷を負った。

スタントンは、ホリスの変装だったのかもしれない。

11人の反エスパーとジョーは、瀕死のランシターを冷凍保存装置に入れた。

これで、彼はすぐには死なないはずだ。

なぜ、奴らは我々を逃がしたのだろう。やはり爆弾の位置がまずかったのだろうか?

あの爆発の後、煙草が古び、突然みんなが老い始めた。

しかしなんとかルナから脱出し、地球に帰還することができた。



皆は、ランシターとエラを同じ安息所に移送する事に決めた。

ジョーは店でコーヒーを頼んだ。ミルク・クリーム付きだ。しかしクリームは腐っていた。

コーヒーにはカビが浮いていた。物体が急速に古くなっている。

「この世界の煙草は全部干からびているんだ」とジョーは言った。

ランシター合作社は、今現在、暫定でジョーが社長代理ということになる。

ジョーは公衆電話に入り、北米連合の25セント玉を払ったが、コインは吐き戻された。よく見ると、吐き出されたのはとっくの昔に廃止されたアメリカ合衆国の古銭だった。

ジョーはホリスに映話をかけ、宣戦布告をした。



「まず、本物のスタントン・ミックが敵対してきているのか、何者かがミックの振りをしているのかを確かめるべきだ」。

ランシターの声が、ジョーの電話から流れた。

今までのミックは、素行に問題のある人物ではなかった。

また、ランシター殺害のニュースはまだ流れていなかった。


安息所のザングがやってきた。アルから電話がかかってきたという。

エラに相談してみては、ということらしい。

もう一度ジョーは受話器を上げてみたが、ランシターの声は聞こえなかった。

(アル伝いに)ザングから、「ゆうべ一夜を共にした女性はどうしたんですか?」と聞かれ、ジョーはきょとんとした。

ゆうべは誰も来なかった。ジョーが惹かれているウェンディも、パットも姿を見せていない。

それ以外の反エスパーは現在ニューヨークにいないという。


クローゼットの中に、黒蜘蛛にも似た頭髪とカラカラに干からびた女の死体が、転がっていた。

高温で長時間焼かれたように見えるその死体は、あの爆弾の熱風によるものだろうか。

かろうじて顔の見分けがつくその死体は、ウェンディだった。

ザングは仰天し、ジョーに「ここからすぐに出た方がいい!」と言った。

しかしジョーは『古くなった』のだと思った。

浮きカスのついたコーヒー、干からびた煙草、使えなくなったお金。

ウェンディの死体も古びたのだ。

ザングは、放射線被爆だろうと言った。しかし、それなら皆が同じ死に方をしなければならない。

あの爆発がいたとき、居合わせた皆と合流しなければならない、とジョーは決めた。



生き残った皆は集まって、ジョーの帰りを待っていた。

紙マッチの広告を見ると「ランシターは冷凍槽の中でもう400……」と書いてあった。

それ以外の減少は老化と衰退だが、これだけは別だ。

皆は、紙マッチの広告に連絡する事にした。

この紙マッチは、イーディ・ドーンが先週から持っていた紙マッチなのだ。

送り先はチューリッヒ・デモインとのことだ。

テレビを見ようとコインを取り出したが、コインにはランシターの顔が刻まれていた。

他の紙幣にもランシターの顔が印刷されていた。

これはランシターの願望じゃないか、という説も出たが、紙マッチの広告に自分を出す事が願望?という反論も出た。

そこにジョーが帰ってきた。

ウェンディの死体を見て、アルは「神よ……」とつぶやいた。


ものが古くなる衰退現象と、ランシターの唐突な出現。ランシターは何かを伝えたがってるのかもしれない。

アルとジョーは、ランダムに選んだ町ボルティモアで、このランシター紙幣が使えるかどうか、街の様子はどうかを探りに行くことにした。


2人はまず、ボルティモアのスーパーマーケットに向かった。

自販機ではランシターコインが通用した。しかし購入した煙草は、手に取る間もなく干からびた。

客の老婦人は、「家に帰る前に植木鉢が枯れていた!」と不満を訴えていた。

それに、サタデー・イブニングナイトも1年前のものだった!と老婦人は憤懣やるかたない。

煙草の箱の中には紙が入っていて、ランシターのメモが見つかった。

「とにかく対応を一緒に考えたい。ウェンディの事は残念だった」と書いてあった。

他の煙草もまた、ぽろぽろと崩れていったがメモは入っていなかった。

『衰退』と『ランシター』との勝負が全宇宙で始まっている、とアルは思った。

2人はテープレコーダーを買って、ニューヨークに戻る事にした。

ランシターからのメッセージが入っているかもしれない。



2人はランシター合作社に戻り、テープレコーダーを修理することにした。

修理工場の職長は、「飼っていた鳥が朝死んでいた」という。

「あのテープレコーダーはもう40年も前の型だ」と職長。

ボルティモアのスーパーマーケットには冷凍食品がなく、缶詰が多数あった。

ルナでの一回の爆発が、なぜボルティモアの、それもあの爆発とかかわりのない老婦人にまで影響しているのだろうか。

「ひょっとしたら、我々が行った時だけ、あのボルティモアも、あの店も現れるのかもしれない」とアル。

テープレコーダーの販売元は、紙マッチと同じ、チューリッヒ・デモインとあった。

デモインはランシターの故郷だった。


アルとジョーの元に、エレベーターがゴトゴトと音を立てて到着した。昇降係が運転している。

エレベーターに乗ろうとしたジョーに、乗るな、とアルは言った。

今朝は、無音の普通のエレベーターだったのに、今やガタゴト音を立てている古びたエレベーターなのだ。

アルが忠告すると、エレベーターは突然最新のエレベーターに戻ったが、彼は警戒を怠るべきではないと思った。

しかしジョーは、最新のエレベーターしか見ていないという。

2人の間にも、差が表れ始めた。

そして、アルは体調を崩し始めた。アルは手洗い所の壁に落書きを見た。

ランシターの筆跡で、「わしは生きとる、君らは死んだ」とあった。

「我々は、あの爆発で半生状態なんだ。ランシターじゃなく、俺たちが殺されたんだ。

彼は必死で、俺たちの霊波を探している。だからメッセージを送ってくるんだ」

とアルは話し、「もう俺はダメだ」と言った。そのまま、アルは手洗い所で倒れ、亡くなった。


トイレから戻ると、会議室には誰もいなかった。皆が消えていた。



ランシターの死がニュースに流れた。

その直後、テレビCM風にランシターの声が、「固まったミルク、古風なすり切れたエレベーター、そういったものは、ユービックのスプレー缶をぱっと一吹きするだけで、消え去ってしまいます」と言っていた。


ユービックとは現実補強材だという。そして、ユービックはジョーの自宅に届いているらしい。

ジョーが話しかけても、ランシターは反応を示さず一方的に喋っていた。

これは生前のランシターが撮っておいたCMなのだろうか。

プレコグによって彼は自分の死を予知していたのかもしれない。


テレビでは1930年代のソープ・オペラが始まった。

アパートの中を歩き回ると、写真が飾ってあったがどれも、ランシターの写真だった。

赤ん坊の頃のランシター、若い頃のランシターの写真だ。

プラスチックではなく、牛革の紙入れが置いてあった。

新聞はと見ると、1939年9月11日の新聞で、「フランス軍が、ドイツに鉄槌!」というニュースが載っている。

第二次世界大戦が始まったばかりで、フランスは自国が優勢だと思い込んでいるのだ。


荷物(ユービック)はどこに置いてあるのだろうか? 郵便箱というものがあるはずだ。

ジョーの自宅は20階のマンションだが、エレベーターを降りるのは怖かった。

しかし、階段で20階分を降り続けるのもつらいものだ。

郵便箱の中には「ユービック肝腎香油」という文字が書いてあった。

鎮痛剤のようだ。

ユービックまでが退行してしまったのだ。


昔の自動車で、ジョーは移動し始めた。

デモインに行きたいと、飛行機のチャーター会社に行って紙幣を出したが、偽札だ、と言われてしまう。仕方ないので、39年型の自動車を譲るから飛行機に乗せてくれ、とジョーは交渉した。

しかし、39年型の車は消え、28年型のフォードにまで退行してしまった。

ユービックもまた退行していた。ユービック回春エキス。

そのユービック回春エキスに、飛行士が興味を示し、デモインまで運んでくれた。


コインは1840年発行のものまで混ざり始めていた。

世界は1939年のまま安定しており、1日間1939年のままで止まっている。

飛行士のブリスはナチスよりもソ連の方が嫌だ、という。

ナチスに対して好意的で人種差別を平然と口にするブリス氏に、ジョーは嫌気がさしてきた。

ブリス氏はランシターを知っていた。


デモインに着き、ジョーはようやく生き残った皆と会う事ができた。

ウェンディとアルの死について皆に伝え、お互い情報交換をすることにした。

エアゾールのスプレー缶、「ユービック」の夢を見ると、フランセスカは言う。

「ユービック」という単語はないが、似たようなラテン語の単語があり、『あらゆる場所』という意味だそうだ。

一人で仲間から離れると一気に老化が進み、生き残れない。

イーディ・ドーンがいなくなっていた。疲れたと言って、ホテルに戻ったらしい。



パットはなぜ能力を使わないのか、とジョーは思った。

時間を戻して、イーディが単独行動を取る前に戻せないのか、と皆も言う。

それに対してパットは、あの爆発以来、過去遡行能力が使えなくなったという。

皆が死に、半生命の世界なら当たり前かもしれない。

イーディのホテルに向かう途中で、ジョーが運転する車は警官に止められた。

曲がる際に、手信号をしなかったからだ。

違反切符を切られたが、その切符にはランシターの筆跡で『君は思ったよりも大きな危険に晒されている。パットの言う事は……』文字はそこで止まっていた。

また、違反切符には『アーチャー薬局』の広告が印刷されていた。

ジョーはアーチャー薬局に向かう事にした。


アーチャー薬局は、突然現代のドラッグストアに変わったり、アーチャー薬局に戻ったりしていた。

ジョーはアーチャー薬局の姿をとっている時に、扉を開いた。

アーチャー薬局でユービック軟膏を手に入れようとしたが、ユービックは改良されたという。

40ドルという金額を聞いて、ジョーはクレジットカードを取り出したが、店主は首を傾げた。

小切手も受け取ってもらえなかった。

ユービックの成分表を眺めると、そこにはランシターの筆跡で『パットは嘘をついている。彼女は能力を使って助けることをしなかった』と書いてあった。

ジョーは店の外に出た。振り返ると、そこは廃墟になっていた。

イーディ・ドーンは死に、ザフスキの姿がなかった。どんどん仲間が少なくなっていく。


ジョーはパットを詰問した。

ホリスに寝返ったスカウトのイシュウッドが、パットをランシター合作社へ送り込んだのだろう。



ジョーは極度の疲労を感じた。

デニーが「ジョー、どうしたんだ。亡くなったイーディと同じような顔をしてるぞ!」と言う。

デニーが医者を呼んでいる間、パットがジョーの側にいた。

ジョーがエレベーターの所に連れて行ってくれと頼むと、パットはスタスタとジョーに全く見向きもせずに、歩いて行った。ジョーは必死についていき、エレベーターに向かった。

旧式のエレベーターがガタガタと音を立ててやってきた。とても乗る気にはなれなかった。

ジョーが階段を登るのを、パットは側でニヤニヤと見守っている。

「ひょっとするとウェンディも同じことをしたのかもしれないわね」と、パットはサディスティックな笑みを浮かべた。

「ウェンディと同じくらい退屈な男ね」と嘲笑い、パットはホリスの手下であることを認めた(これは本当なのかしら?)


ジョーが何とか自室にたどり着くと、パットは「もう貴方も終わりでしょうし、病院に送ったって言っておくわね。それじゃ」と言うと駆けだした。


ジョーが部屋で一人になるとランシターが姿を現した。

ランシターはユービックを取り出し、スプレーを続けた。



ユービックのスプレーによって、ジョーは一命をとりとめ、エネルギーが少しずつ戻って来た。

「パットがユービックを何度も何度も退行させ、無価値にしてしまった」とランシター。

1939年というのが彼女が戻れる過去の限界だった。

しかし、爆発だけではいけなかったのだろうか? 何もパットの能力で1939年まで退行する必要はない。

ジョーの考えでは、むしろこれはホリスの悪質な罠というよりも、殺人を喜ぶような子供っぽく邪悪な意図を感じた。

ホリスならば、もっと冷徹に、効率的に手を下すはずだ。

パットは意地悪で嫉妬深い。ウェンディを最初に殺したのは、嫉妬のせいだ。彼女は、サディスティックな女だ。

ランシターは外側からここに入り込んでいた。この世界のあちこちに顔を出す。

テレビコマーシャルも録画ではなかったのだ。


皆は安息所の冷凍槽の中におり、ランシターは面会サロンに座っている。

11人のエスパーを、集団として相互接続させている、と彼は言った。

しかし、ジョーはランシターが嘘をついている、と言う。

「ランシターもまた本当の事を知っているわけじゃなく、敵が誰かも知らない」と。

ジョーは、ランシターの干からびた死体を見たのだ。

「貴方は、ユービックが何であるかすら、知らない」。

「……その通りだ。だが、私は君たちを助けたかった。それだけは事実なんだ」。

「この世界では、我々を助けようとする力と、我々を滅ぼそうとしている力がある。ランシター、あなたが我々を助けようとしている事を信じます」

ランシターはパットが敵であると思い、ジョーはそうは思わないと言った。



ランシターは安息所の所長ザングに、「やっと、ジョーと連絡が取れたよ」と言った。

うちの組織は根こそぎにされた。企業活動を再開するには何年もかかるだろう。

とにかく、エラに今の事を伝えよう。ジョリーがまた邪魔をしなければいいが、とランシターは思う。



デニーが医者を連れ、ジョーの部屋に入ってきた。

ジョーは、ランシターからの交信を、デニーに話した。

デニーが言うには、この1時間で、ジョニー以外は衰弱死してしまったという。

残り少ないユービックを、デニーは自身にスプレーした。

するとデニーの姿は消え、思春期の少年の姿が現れた。

不気味で不細工な少年が、せせら笑っていた。

「君は誰だ……」とジョーが尋ねると、

「ある時はビル。ある時はマット。だけどジョリー、それが僕の本名さ! デニーはずっと最初に食べちゃったよ!」

アポストス氏たちの夢に現れた、ホリス手先の兄弟、その正体こそジョリーだった。

ジョリーは半生状態の人間を片っ端から食べているらしい。

ジョーをいたぶっていたのはパットではなかった。パットは既にジョリーに食べられていた。


この疑似世界はジョリーが作りだしたもので、ここに住む人々も、ここに建つ住居もみな、ジョリーが作ったものなのだ。

ジョーたちが行く先々だけ、ジョリーが作っているのだ。

退行現象は自然に生まれるもので、勝手に崩壊していくのだという。

パットが疑われるだろうから、皆に殺されるのが楽しみだったのに、とジョリーは言った。

ジョーはジョリーの首をしめようとしたが、ジョリーはジョーの手に噛みついた。

ジョリーの鼻を2度、3度と殴りつけ、目をぶん殴った。ジョリーは泡を吹きだした。

ジョーの手はかみ砕かれた。

ユービックのスプレーをかけると、ジョーの手は治っていった。

ジョーは下の部屋へと向かった。

我々を滅ぼそうとしている存在は、ホリスではない。ジョリーだった。

我々を助けようとしている存在は、誰なのだろうか。



デモインを周るジョーは、おさげの少女を呼び止めた。

少女は未来を知っているようだった。

「私はジョリーの歪んだ創造物ではありません。私の名はエラ・ランシター。あなたの雇い主の妻よ」と少女は言った。

ジョーたちを助けようとしていたのはエラだった。

ジョリーが自分を侵害してくるため、それに対処しようとしていたこと。

そして、自分が半生を終わらせ寿命を全うしたとき、ランシターのアドバイザーになってほしいことを、エラは伝えた。

ジョリーのような存在は、どこの安置所にもいるという。

ユービックは、ジョリーに脅かされたエラたちによって、作られたものだった。


ランシターが持っていた貨幣にはジョー・チップの顔が印刷されていた。


☆感想

ディックにしてはスピーディーな展開且つ、ディックらしさも全開で楽しい作品。

ただ、結局何が起こっていたのか、熟読してみたつもりだけど、個人的によくわからない。


Q1


ルナに反エスパー11人を呼び寄せたのは、結局誰なのか?


→ジョリー説が有力。ジョリーは夢の中で不活性者の中に入ってきている、(と、ジョリーは言っている)。

しかし、さすがに現実世界にそこまで干渉できるのは化け物すぎやしないか?


→ホリスが雇ったイシュウッド&パット説。個人的にはこちらの方がしっくり来る。


Q2


なぜ不活性者たちが全滅したのに、ランシターだけが生き残ったのか?


→不明


Q3


そもそもランシターが生き残ったのか、それともジョーたちが生き残ったのか?


→ランシターが生き残り、不活性者+ジョーを安息所に入れた。というのが真実だと思って読んでいるんだけども、最後のジョー・チップの貨幣が出てくるのが謎。それさえなければ、ほぼ確定でランシターのみ生存。ジョーは半生となり、エラの後任としてランシターのアドバイザーになるということで確定だったんだけど。

まぁこれは粗というより、「何が真実かわからないよ」という、ディックの遊び心かな?


……でもランシターってもう80歳を過ぎてるはずなんで、普通にリアル世界の後任を探した方が……


Q4


なぜ1939年なのか?


→作者の趣味? 退行現象がパットの力によるものなら、そこまでが限界というのもわかるけれども、

退行現象が自然の力によるものなら、1939年で止まるのは謎でしかない。

そもそも貨幣は1840年まで退行してるし。


Q5 そもそもホリス所属のエスパーが大量に失踪したのはなぜなのか

→やはり、イシュウッド&パットがランシター合作社を潰す餌として用意されたものだったのか??? ジョリーの仕業には思えない。


と、色々考えると、多分ぼくの読解力だけじゃない粗が結構出てきちゃう気がするんだけど、

細かい事を考えなければ面白い作品です。

あと、これの答えを知っている方は教えてくださいw

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プロ作家の小説を分析・解読してみた DOI @fee1109

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