〝いじめ〟の先の答え。



「ぃ、今まで誰も助けなかった、です、」




みんな、きっと、

自分も〝いじめ〟られる。




そう思って誰も助けないものだと思ったのに。




「俺はずっと助けたかった。

けど、目撃してねぇと意味ねぇだろ」


「そ、それは、タイミングを、

伺ってた、ってこと、ですか.........?」




半信半疑で尋ねてみると。




「あぁ。まぁな、俺なりに、」


「ぅ、どうしてそこまで、」




名前負けしてるし、

〝いじめ〟られてる私だよ.........?




助けられた理由なんか分からないのっ。




「んー、まぁ、〝いじめ〟の先の答え、」




そう言いながら、

私から視線を外す真島寛太くん。




「答え.........って、なんですか?」




気になって尋ねれば。




──────ギュッ




と、私の手を握る真島寛太くん。




「俺の下心.........って、やつ。

つまり、俺は、江藤風華が好きってこと、」




急に、私を〝いじめ〟から助けた男の子。




彼は、真島寛太。




真島寛太は、どうやら、

〝いじめ〟の先にあるもの。




それを知ってて、〝いじめ〟の先の答え。




それを教えてくれたんだ..................




「ゎ、私も知って............、

ました、真島寛太くんのこと、」




その言葉をキッカケに。




これからは、

〝いじめ〟の先の答えを、

真島寛太くんと、過ごすんだと思う。






fin.

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〝いじめ〟の先にあるもの。 二宮みぃ。 @2nomiya_mi

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