痛みを伴う事への葛藤と勇気

マイノリティーという言葉が昨今は広く使われる様になり、広義においては理解も浸透しているかとも思われる。

しかしそれを最小単位である当事者の目線に立てば、それは余りにも狭義である。

こと個人に抱えられる物には限度があり、荷物をあずける相手を探すことは、見えない壁を叩き割る作業と覚悟が必要になる。
その勇気を出すことがどれほど困難な事か。

キレイなだけでは無い人間らしさと、アイデンティティの葛藤。

これらを織り交ぜながら、読後の私に安堵の笑顔をくれた京野様の手腕に感服しました。

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ねえ、先生?