ユニークな読書家高校生達の日常系ミステリー

登場人物達はキャラが立っていて、親しみを持てる。特に物語の推理役は魅力的。ミステリアスな凄みを持っていて、今後の大きな活躍に期待が持てると感じた。

ミステリーというジャンルではあるが、硬派さは感じない。文章は読みやすく、難解な描き方をしていない、それでいて状況描写はしっかりされているので、情景がイメージしやすく、誰でも親しみやすい。

ミステリーの内容も舞台の中心となる図書室という要素を十二分に活用していて、面白い。題材に沿わせる工夫を感じる。

ただ、個人的に書き出しや序盤の展開は少しありきたりに感じた。掴みは少々弱いかもしれない。

とりあえず4章の結末が気になるので続きを読みたい。