朝顔の花は、一度朝日を浴びたなら、その人生を閉じるのです。

物語の最初に描かれる朝顔の柄の浴衣。
その花が暗示するような、切ない恋のお話しです。

茅乃は今まで胸の奥に大事に育てている恋心があります。
花火大会の日、思い人に誘われて茅乃はお祭りの会場に行くのです。

夜空に美しい花を咲かせて儚く消えていく花火のように、消えていく茅乃。
でもきっと彼女の顔は微笑んでいたに違いないと思うのです。

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